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ミスジハコガメの飼育ポイントは? 基本情報を解説!

今回は、ミスジハコガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ミスジハコガメは、比較的分布が広いため、形態上の特徴は地域変異が多く、一般的な特徴というのがイマイチつかみにくい種類。飼育は比較的容易な部類です。

執筆者:星野 一三雄

ミスジハコガメの基本情報

ミスジハコガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:関東カメ愛好会(於:ぶりくら市2006)

ミスジハコガメ
学 名Cuora trifasciata別 名:-英 名:Chinese three-striped box turtle分 布:中国南部(広西、広東、香港、海南島など)、ベトナム北部、ラオス、ミャンマー北部甲 長:最大20.3cm

流通量が非常に少ないため、非常に高価なアジアのハコガメです。

比較的分布が広いため、形態上の特徴は地域変異が多く、一般的な特徴というのがイマイチつかみにくい種類です。背甲は扁平であるようですが、写真の個体のようにドーム状に高さがある個体も見られます。色もオレンジ色から暗褐色まで幅があります。名前からわかるように3本のキールがあり、それに沿って黒色のラインが走りますが、これまた写真の個体はそれが不明瞭です。

頭部背面は黄色からオリーブグリーンで、目の後ろに黒く縁取られた明色斑があります。上顎から首に向かって明るい黄色のストライプが走るのが特徴です。

山地の清流で生活している例もあるようですが、水田や沼地、小川など多様な環境で生活しています。

野生下では動物食が強い雑食性で、ミミズ類から小型の甲殻類や魚類などを食べているようです。

飼育下の繁殖の記録では3月に2卵を産んだ記録がありますが通常は5-6個を産みます。卵径は48-50×26-27mmで80-85日程度の日数で孵化に至ります。孵化した幼体は40mmの甲長です。

昔から中国では、特に薬膳の食材として珍重されており、近年ではペット用と食用のために乱獲され激減したカメです。幸い、現地中国でも養殖が進んでいるらしく、欧米でもCB化が進んでいる種類のようです。それでも、国内では多量に流通するようなことはほとんどなく、非常に高価な種類です。

飼育は比較的容易な部類で、日本でもCB化が進んで欲しいカメといえるでしょう。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 中国南部から東南アジアにかけて分布するハコガメ
  • 野生個体は激減している
  • 中国では養殖している
  • 欧米からのCBもある
  • 流通量は少なく高価
  • 飼育は比較的容易
  • 水生傾向が強い

ミスジハコガメの飼育方法

飼育容器
90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど

温度
特別な保温は必要ないと思われるが、水温は25℃程度に保温した方がよい

照明
フルスペクトルランプの蛍光灯などを使う。陸場にはホットスポットを設置する

床材(底砂)
特に必要はない

容器内レイアウト
やや水生傾向が強いハコガメなので3分の1程度の陸場を設ける。水深は甲長程度


配合飼料でよい

基本的な世話
いわゆる半水生ガメの飼育法ポイントは
  • 比較的丈夫で飼育はしやすい
  • 水質の悪化に注意
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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