ヒキガエルの魅力

さてガマガエルなどと呼ばれて、一般の方たちから忌み嫌われてしまうヒキガエルたちですが、どんな魅力がある生き物なのでしょう。
と言うか、一般の方たちから見て絶対にヒキガエルの魅力なんてわかってもらえないでしょうけど。

ちょっと話は逸れますが、私たち両爬飼育者の中に
「人が嫌うようなものこそ飼ってみたい」
なんて特にへそ曲がりな方がいて、そういう方ってある意味
「キモイものが好き」
みたいな価値観があるようです。イヤ、私もそういう価値観をかなり持っているんですが。

で、ヒキガエルなんですが、確かに気持ち悪いカエルってイメージで、「キモイもの好き」の方にぴったりなカエルなのかと言うと、全然違うと私は思います。
ヒキガエルって絶対に、単純に「カワイイ」カエルだと思うんですけど、どうでしょう?
私の感覚ってオカシイですかね?

と言うわけで、私がイの一番に挙げるヒキガエルの魅力は

・カワイイ
言い方を変えればメスなら「美人」、オスなら「ハンサム」かと。ハンサムは死語?じゃ、「イケメン」で。
まず第一に体型のバランスが非常に良い生き物のような気がします。四肢も長すぎず短すぎず。頭部も大きすぎず小さすぎず。
さらに目鼻立ちがくっきりしていますよね。目の大きさも絶妙でしょう。しかも金色の目です。
確かに体表のブツブツが気持ち悪いかもしれませんけど...

とにかく私の中ではニホントカゲに匹敵するかわいらしい両爬であると思います。

・跳ねない
カエルというのは「跳ねてなんぼ」って生き物かもしれませんが、狭い容器内での飼育となれば「跳ねる」という行為は、運が悪かったら命を落としかねない行動です。
ヒキガエルは「毒腺を持つ」という防御手段を持つからか、瞬時に敵から逃げるための跳躍という行動をあまりとりません。四肢を使い地表面をのそのそと歩くだけです。
ですから、比較的飼育容器も小さくてすみます。
また木に登るようなこともありませんから立体活動ができるための高さも不要です。
ただし上陸したてから1年未満くらいの小さなヒキガエルはよく跳ねますので注意が必要です。

・乾燥に強い
ヒキガエルは繁殖期以外は陸上で生活しています。もちろん完全に乾燥してしまっては生きていけませんが、カエルの仲間としてはかなり乾燥した環境を好みます。
そう考えれば、私が両生類飼育を不得手としている最大の理由である「湿度管理」が比較的簡単であり、ヒキガエルの魅力と言えます。

・哺乳類的な存在感がある
カメを除けば、日本の両爬の中では突出した大きさです。また尻尾もなくて動きもゆっくりしています。咬みつくわけもないし、触った後にしっかりと手を洗ったり、毒を出すこともあると意識をして注意しておけばスキンシップも可能です。
ハムスターよりはずっと扱いやすくてペットとしての魅力はあると思うのですが。それにハムスターよりはずっと長生きです。

・表情が豊か
あとで詳しく書きますが、ヒキガエルは両爬の中ではかなり表情が豊かです。と言うか、健康状態や感情を察知しやすい生き物と言えます。
つまり「ヒキガエルがこんなことをしているときは、こんな時なんだな」というのがわかりやすいわけです。

とにかく、以上のような魅力は次の一言に尽きます。
飼いやすい

そう。ヒキガエルは、日本の両爬のうちもっとも飼育しやすく、もっともペット的に飼える生き物なんです。

では、次からこんな魅力的なヒキガエルを飼う方法を考えてみましょう。