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イボヨルトカゲは小型で夜行性! 基本情報や飼育方法とは?

今回は、イボヨルトカゲの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。イボヨルトカゲは、スキンクの仲間ではないのですが、他にどこに入れたらいいかわからないヨルトカゲ科の代表種です。キレイな場所で見ると意外にも美しいトカゲであることに気づきます。

執筆者:星野 一三雄

イボヨルトカゲの基本情報

イボヨルトカゲの基本情報と飼育方法

撮影協力:WILD MONSTER(於:九州レプタイルフェスタ)

イボヨルトカゲ
学 名Lepidophyma flavimaculatum別 名:ヨアソビトカゲ英 名:Yellow-spotted Night Lizard分 布:中米(メキシコ南西部、グアテマラ、ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドル、コスタリカ、ニカラグア、パナマ)全長:18cm 最大体長12.7cm スキンクの仲間ではないのですが、他にどこに入れたらいいかわからないヨルトカゲ科の代表種です。

本種は2-5亜種に分けられていますが、写真の個体がどの亜種かはよくわかりません。一見地味で小さなトカゲですが、後述するように非常に個性的なトカゲです。全身が粒状の鱗に覆われており、地色は黒褐色ですが口唇部から胴体に黄色い明色のスポットが数多く入っており、キレイな場所で見ると意外にも美しいトカゲであることに気づきます。

生息環境は熱帯雨林で湿った場所を好み倒木や石の下などにもぐっています。昼間はほとんど姿を見せず、夕方から活動をする夜行性です。餌は小型の昆虫類や土壌生物です。繁殖生態は胎生で、一回に1-2匹の幼体を出産します。また分布域の南端では極端にオスが少なく、特にパナマではオス個体は見つかっていません。このことからメスだけで繁殖を行う単為生殖を行っていると考えられています。

名前も地味で形態も地味ですが、何よりも夜行性であること、胎生であること、そして単為生殖を行うことを考えれば、こんなに個性的なトカゲも珍しいと言えるでしょう。小型で夜行性ですから、飼っていておもしろいかどうかは別にして、設備の規模も小さくてすみますし、運良くパナマの個体群を手に入れることができたらペアリングをさせなくても繁殖が可能なんですから個人の飼育に向いているトカゲであると言えるでしょう。

 

イボヨルトカゲの飼育方法

飼育容器
60cmクラスの水槽

温度
ホットスポットは不要と思われる。ケースの下からシートヒーターなどで保温する

照明
夜行性なので。フルスペクトルランプ程度

床材
ヤシガラ土などの湿度を維持できる素材を厚めに敷く

容器内レイアウト
シェルターと水入れ。水にはよく入るようなので全身が入る程度の大きさは必要


昆虫食なのでコオロギやミールワーム。カルシウム、ビタミンなどの添加剤は必須

基本的な世話
多湿系トカゲの飼育に準ずる
  • 毎日、霧吹きをする
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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