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スミスヨルトカゲの基本情報と飼育方法……中米に生息するヨルトカゲ

今回は、スミスヨルトカゲの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。スミスヨルトカゲは、中米に生息するヨルトカゲの一種。昆虫類を中心に食べていますが、果実などの植物性のものも食べるようです。飼育する際の温度や床材はどうしたら良いのか解説します。

執筆者:星野 一三雄

スミスヨルトカゲの基本情報

スミスヨルトカゲの基本情報と飼育方法

撮影協力:Herptile Lovers

スミスヨルトカゲ
学 名Lepidophyma smithii別 名:-英 名:Smith's Tropical Night Lizard
分 布:中米(メキシコ南東部、グアテマラ、エルサルバドル)全長:18cm前後 最大体長11.2cm

中米に生息するヨルトカゲの一種です。

非常にイボヨルトカゲに似ていますが、具体的な区別点はよくわかりませんでした。おそらく本種の方が体表のイボ状突起に見える顆粒状の鱗の密度が低いのだと思われます。

生態もよく似ているようで、主に森林に生息し、昼間は岩の陰や倒木の下などに潜んでいます。昆虫類を中心に食べていますが、果実などの植物性のものも食べるようです。繁殖生態は胎生で初夏に5-8頭ほどの幼体を出産します。

写真をいくら見ても、イボヨルトカゲとの区別ができません。分布域も異なるし、明確に区別ができるようなのですが。

こういう実にマニアックな種類こそ、どこが異なるのかしっかりとできることが大切なのですが。

野生生物の輸出を原則禁止しているメキシコ産であるため、めったに流通することはなく、ヨーロッパで細々と繁殖された個体が少数だけ流通することがあるようですが、当然のごとく高価です。ほとんどの両爬ファンでさえ、なかなかその金額に見合った価値を見いだすのは難しいと思うのですけど...

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 中米に生息するヨルトカゲの一種
  • イボヨルトカゲとよく似ている
  • 胎生
  • 夜行性
  • ほとんど流通することはなく高価

 

スミスヨルトカゲの飼育方法

飼育容器
60cmクラスの水槽

温度
ホットスポットは不要と思われる。ケースの下からシートヒーターなどで保温する

照明
夜行性なので。フルスペクトルランプ程度

床材
ヤシガラ土などの湿度を維持できる素材を厚めに敷く

容器内レイアウト
シェルターと水入れ。水にはよく入るようなので全身が入る程度の大きさは必要


昆虫食なのでコオロギやミールワーム。カルシウム、ビタミンなどの添加剤は必須

基本的な世話
多湿系トカゲの飼育に準ずる
  • 毎日、霧吹きをする
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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