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モウドクフキヤガエル"ミント"

どーも、名前がスゴイね。という感じのヤドクガエルの仲間の第4弾は通称テリビリスのミントです!

執筆者:星野 一三雄

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モウドクフキヤガエル"ミント"

学 名Phyllobates terribilis別 名:テリビリス・ミント英 名:Golden Poison Frog分 布:コロンビア南西部の限られた地域全長:60mm前後

付けも付けたりと言った感じの名前の淡いミントグリーンが美しいカエルです。名前が示すように自然界の生物毒の中でももっとも強い毒を体表から分泌していることで有名です。その毒は餌としているアリから体内で合成しているものと思われるバトラコトキシンというアルカロイド系の物質で呼吸麻痺などの神経症状を引き起こす毒性を持っています。

生息地の先住民族が、この毒を狩猟に使う吹き矢などに利用してることでもよく知られています。1頭の成体から19mg(1000分の19g)がとれるそうですが、その量で大人190人分を死亡させることができるそうです。ただし、他のヤドクガエル同様、飼育のために流通している個体は飼育下で繁殖されたCB個体でありますので、無毒で安全です。

本種はここに紹介した「ミント」と呼ばれる、全身がほとんど白からミントグリーンになるタイプ以外に、「オレンジ」と「イエロー」が知られています。

生息地は標高100-200mほどの熱帯雨林です。

自然での生態等は概ね、どのヤドクガエルも似ているのでマダラヤドクガエルの項を参考にして下さい。メスは1クラッチ当たり8-18個ほどの数で2.5mm程度の大きさの卵を産み、9-12日ほどで孵化します。孵化した幼生はオスの背に乗って緩い流れのある水場へ移動をします。幼生は25℃程度の温度で60日ほど後に変態をして上陸をします。上陸時の体長は15-20mmです。上陸後は13-18ヶ月ほど経過しオスで37mm前後、メスで40mm前後に成長をすると繁殖が可能になるようです。

コレばっかりですが、本当にインパクトのある名前ですが、その美しさも際だっていると言えます。体長も大きく、口も大きいことから食べることができる餌も比較的大きいため飼育はしやすい部類に入るようです。また物怖じしない性格のようで、飼育下でもレイアウトされたビバリウム内に姿を現すことが多く、飼育していて楽しいカエルと言えるようです。

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モウドクフキヤガエル
写真提供:CAST
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※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド ヤドクガエル(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。
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