オケッティコーンスネークの基本情報
写真提供:aLive
学 名:Elaphe guttata guttata※2002年から新しい学名としてPantherophis guttatus guttatus も使われている別 名:クラシックコーン英 名:Okeetee Corn Snake,Classic Corn Snake分 布:アメリカ合衆国東南部(サウスカロライナ州・ジョージア州)全 長:80~120cm 最大182cm
コーンスネークの品種の一つですが、色彩変異等ではなく「地域変異」です。ビバリウムガイド誌で冨水さんから「オケッティ屋のオケッティ」なる名言が生まれて、両爬ファンの間で一躍広まりました。
本品種は濃いオレンジの地色、赤が強いブロッチ、そしてその赤を取り囲む太くて明瞭な黒色の縁取りが特徴です。このメリハリがポイントで、鮮やかなオレンジと赤、そして黒色の縁取りは太くて面積が大きいほどクオリティが高いとされます。本品種をベースに黒色欠損の遺伝子を導入することで、黒い部分が純白になるためにさらに紅白のメリハリの強いアルビノ品種が得られるわけです。ちなみに本品種のアルビノを「リバースオケッティ(リバオケ)」と呼ばれています。
で、じゃ「オケッティ」とは何ぞや、と。どうやらかつて「Okeetee Hunt Club」という狩猟会(?)がたくさんコーンスネークを捕まえて流通させたのが始まりと言われています。ただ、それでも「Okeetee」という言葉の意味は?ということになります。
要するに「サウスカロライナ州のオケッティ地域」の個体群だから、ということなんですが、英語の綴りの「OKEETEE」という地域は地図では見つけられません。で、探して探して...やっと見つけたのがサウスカロライナ州の最南西部のJasper地方の都市Ridgelandの南南西20kmにある「Okatie(ネイティブアメリカン語)」という街です。そこは英語読みで「Okeetee」と呼ばれるらしいんですね。
しかし現在では「地域個体群」の枠を越えて、いわゆるオケッティタイプのコーンは総じて「オケッティ」と呼ばれているようです。つまりオケッティとされていても、本当のオケッティではない個体もいるようです。勉強になりました。あ、でもこれは私が独自に調べた話ですので、「イヤ違うぞ、それは」と正確な由来をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせ頂けるとありがたいです。
その他の情報はノーマルコーンの項を参照して下さい。
オケッティコーンスネークの飼育方法
飼育容器フタがしっかりとできるプラケース。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。
温度
特に保温の必要はないが、消化不良をふせぐためフィルムヒーターをケースの下に敷くと良い。繁殖を考えるのならば冬期に12℃程度で3ヶ月くらいクーリング。
照明
特に必要なし
床材
ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良い。
容器内レイアウト
体全体が浸かるような水容器とシェルターを設置する。
餌
大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい。
基本的な世話
いわゆるナミヘビの飼育方法
- 脱皮前はそっとしておく
- シェルターは脱皮の時のとっかかりになるようなザラザラした素材
- など
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