タイリクスジオの基本情報
タイリクスジオの基本情報と飼育方法
学 名:Elaphe taeniura taeniura※2002年から新しい学名としてOrthriophis taeniura taeniura も使われている別 名:スジオナメラ英 名:Chinese Beauty Snake, Chinese Stripe-tailed Ratsnake分 布:中国東部全 長:120-200cm
欧米のナミヘビファンにはビューティスネークとして人気が高くアジアを代表するナミヘビであるスジオナメラElaphe taeniuraの基亜種です。中国からインドにかけて広く分布し以下の7亜種に分けられています。
- タイリクスジオElaphe taeniura taeniura・・・中国東部
- タイワンスジオE. t. friesi・・・台湾
- カナンスジオE. t. mocquardi・・・中国南東部、ベトナム北部
- ユンナンスジオE. t. yunnanensis・・・中国中西部からインド北西部
- マレースジオE. t. ridleyi・・・タイ南部、マレーシア
- ボルネオスジオE. t. grabowskyi・・・ボルネオ島とスマトラ島
- サキシマスジオE. t. schmackeri・・・沖縄の先島諸島
- ※その他に未記載の亜種と思われるベトナムスジオ(ブルービューティ)がいる。
ナミヘビとしては大型で、最大2.5mに達しますが体が細長いため、それほど大きいヘビには感じられません。スジオナメラの和名からもわかるように、どの亜種も体の後半部から背中線の両側に暗色の太いストライプが1本ずつ入るため、背中線の明るい地色が非常に目立ち美しくなります。前半部は褐色で黒っぽい斑紋が入ります。亜種によって体色に違いがありますが、舌の色も違うので見分けるポイントになります。本亜種は分布も広いので斑紋や体色にさまざまなパターンが見られますが、典型的な個体は細く不鮮明なH型の斑紋が体の前半部に不規則に存在するのが特徴です。
森林や人家周辺などさまざまな環境に広く生息し小さな哺乳類や鳥類を食べています。樹上性というほどではありませんが、よく木に登っているのも観察されます。
本亜種は5-7月にかけて4-16卵を産み、28℃で90日ほどの日数をかけて孵化します。孵化した幼ヘビの大きさは30-40cmであることが知られています。
欧米で人気があり、日本でも熱狂的なファンがいるヘビです。中国では食用として利用されるため、その中からペット用に流通していますのでWC個体は飼育が難しいのですが、CBならば飼いやすいヘビと言えます。また中国で大量に流通していることから、色彩変異個体も多く発見されており、今後さまざまな品種が作出される可能性も持っています。特定外来生物法によって輸入する際に申請し政府による判定を受けなければいけない「未判定外来生物」に指定されていますが、2006年6月に沖縄県で逸出したとみられる個体が捕獲されたため、今後の動向が非常に注視されます。こういうヘビは私も大好きで、写真の個体も私の飼育個体なんですが、今後が心配です。
タイリクスジオの飼育方法
飼育容器ヘビの大きさに合わせフタがしっかりとできるプラケースや衣装ケースなど。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。
温度
特に保温の必要はない。
照明
特に必要なし
床材
ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良いが潜ってしまう。
容器内レイアウト
体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。
餌
マウスに餌付いている場合は大きさに合わせたマウスを置き餌にする。冷凍を解凍したものでよい。
基本的な世話
いわゆるナミヘビの飼育方法ですが、その他に
- 脱皮前に湿度が低すぎると脱皮不全になりやすいので、大きめの水入れが必要
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