キタアオジタトカゲの基本情報学 名:Tiliqua scincoides intermedia別 名:-英 名:Northern Bluetongue Skink分 布:オーストラリア北部全長:最大60cm |
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これまたオーストラリアを代表し、ペットとしてもっとも優れた適性を持っているとも言える大型のスキンクです。いわゆる「アオジタトカゲ」と呼ばれるトカゲたちはオーストラリアに広く分布していますが、比較的分類がややこしくて、私などは何度覚えてもなかなかです。つまり「アオジタトカゲ」と呼ばれるトカゲは種としては以下の5種とされます。
この中でオオアオジタは全亜種がオーストラリア以外に分布しており、流通量も多く価格も比較的手頃です。またハスオビアオジタは以下の3亜種に分けられています。
この中で本亜種キタアオジタは欧米で古くからペットとして人気が高く、CB化も進んでいるため流通量も多くなっています。 特に本亜種は頭部が大きく、体側に明瞭で鮮やかな斑紋があることが特徴です。また他亜種と比較して、目の後ろの黒いラインが薄く、写真の個体のようにほとんど認められないような個体が多いようです。よく言われるのですが、日本の「ツチノコ」にそっくりな体型です。 名前からもわかるように、身の危険を感じると威嚇のために噴気音を出しながら大きな青い舌を出して口を大きく開けます。しかし、あまり噛みついたりはしないようです。 マツカサトカゲと似た生態で、さまざまな環境で生活しており昼行性であるため、オーストラリアでは公園や庭先、あるいは道路などでも見かけることが多いようです。雑食性で昆虫などの小動物から果実などを食います。マツカサトカゲ同様に胎生で5~15頭ほどの幼体を出産します。 オーストラリアの野生動物ですので本亜種も国外への持ち出しは厳重に禁止されていますが、欧米の古くからのファンがCB化を進めているため、多く流通しています。オーストラリアでもポピュラーなペットリザードで飼育もしやすく、初心者に飼育を勧めることができるトカゲと言えるでしょう。
キタアオジタトカゲの飼育方法飼育の基本情報〈飼育容器〉 60cmクラス以上の容器で床面積が広いもの。ペア飼育で1m×1m 〈温度〉 基本は25℃程度。ホットスポット下は32℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。繁殖をさせないのならば冬期も保温する。 〈照明〉 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。 〈床材〉 バークチップなど保湿性がなく、ホコリが立たないもの 〈容器内レイアウト〉 シェルターと小さめで倒れない水入れ 〈餌〉 雑食性。昆虫類、ピンクマウスなど動物性タンパク質、果実、トカゲ用の配合飼料、ふやかしたドッグフードや九官鳥フードなどをバランス良く与える。 〈基本的な世話〉 乾燥系トカゲの飼育に準ずる ※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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