▼水棲ヘビの飼育
さて具体的には、どんな点に注意して水棲ヘビの飼育を楽しめばよいのでしょう。
完全水棲種の飼育例 写真:だって蛇が好きなんだもん!

◇ケージというか水槽
熱帯魚飼育用のガラス水槽を使用します。鑑賞を楽しむことにもなりますので、ろ過、照明、レイアウトのことを考えれば、ヘビのサイズにもよりますが、標準の60から90センチ水槽あたりがちょうど良いでしょう。
※注意!!
熱帯魚用のガラス水槽の一番の欠点は「きちっとできるフタがない」ことです。これは脱走を得意とするヘビ飼育では最大の問題点になります。水棲ヘビといえども同じことです。できれば金網などを利用して、自作するくらいの気持ちが欲しいところです。

◇ろ過
ちょっと意外だったのですが、熱帯魚ほどのしっかりとしたろ過は必要ないようです。エアーポンプにつないだ市販の投げ込み式フィルターで目に見えるような大きなゴミを取り除く程度でしょう。
ちなみに気になる水質ですが、一般的には弱酸性の、いわゆる「こなれた水」がよいようです。つまり、新しい水ではなく10日から二週間ほどくみ置きしたような水がいいでしょう。また水量は水槽の高さの2分の1から3分の1程度にし、底面にいるヘビが首をまっすぐ伸ばして水面で呼吸できる程度です。
こうやって書いていて思ったのですが、水性ガメの飼育に似ていますね。

◇照明と保温
照明は紫外線不要で普通の熱帯魚用のもので問題はないようです。ただし、陸地にホットスポットはあった方がいいかも。陸地や空中の保温になりますので。
もちろん水中部分の保温は熱帯魚用のヒーターが必要になりますが、せっかくアクアリストのみなさんのおかげで優れたヒーターとサーモスタットが安価であるのですから、きちんと温度調節ができる信頼性の高いモノを使用しましょう。もちろん温度計も不可欠です。適温は熱帯魚同様25~28℃くらいがいいでしょう。ヒーターはヘビが直接触れないようにカバーが必要になりますが、幼蛇など細い場合はより細かい目のモノを自作する必要もあるかもしれません。

◇アクセサリー
床材はあった方がいいように思えます。ただし床材に潜る性質の個体も多いようですから、あまり角ばったものは控えましょう。また、水をアルカリ性にしてしまうサンゴ砂なども不可です。
流木やコルクバーグ、カメの浮島などを利用して簡単な陸地を準備します。
水草などはおそらく床材に埋めていても引っこ抜かれてしまうでしょうから、流木に活着するタイプや鉢植えになっているようなものがいいでしょう。
半水棲種の飼育例 写真:だって蛇が好きなんだもん!