さて、両爬飼育のエサの基礎知識を語り始めたら、調子に乗ってしまって、なんと3回もかけてしまった「コトハジメ・その9」も、ようやく最終章であります。
今回は、マウス・魚介類・植物質・配合飼料そして給餌量と間隔に関して簡単に解説です。

▼ヘビ飼育の最大の難関「マウス」

「マウス」つまりハツカネズミは様々なサイズが「冷凍されて」両爬飼育の餌として売られています。これらを解凍して与えるわけですが、最初はなかなか「精神的」に抵抗があるものです。私もそうでした。ある意味、乗り超えなければならない関門でもあります。乗り越えてしまうと、単なる「肉のかたまり」に見えるようになるから不思議です。そうなれば、ハサミなどで切り刻んで与えることができるようにさえなります。
マウスはサイズにより
・ピンクマウス(SからLL)
・ファジー
・ホッパー
・アダルト
・ベテラン

などと名前がついて売られているのが普通です。ヘビならばヘビの頭よりも少しだけ大きいくらいのサイズを選んで与えればよいでしょう。

マウスはヘビなどにとってはほとんどすべての必要な栄養を含んでおり、これだけで一般のペットとして流通しているヘビは飼えると考えてかまいません。逆に言うと、マウスを与えなければヘビは飼えません。もちろん私の持論ですが、理想的にはヘビが野生で食っているものを与えたいのですが。

◇マウスの代替と応用
またマウスの代替として使われるものに「ヒヨコ」「ウズラ」「ヤモリ」「アノール」などの鳥類や爬虫類もヘビの餌として流通しています。

さらにマウスの応用編(?)としては、より大型の「ラット」もあります。それだけでなく、なんと「ピンクラビット」「ピンクポーク」まであるとか、ないとか...
マウスもストックをすると様々なサイズが得られて良いのですが「臭い」のと、ちょっとでも世話を怠ると「共食い」をします。マウスの共食いを目撃してしまった私は、あっという間に気持ちが萎えてしまい、マウスの自家養殖はあきらめてしまいました...

▼意外に使えない魚介類

魚介類は鮮魚売り場や熱帯魚店で入手しやすいので、便利ではありますが、栄養の面から考えると今ひとつ常用は奨められません。
魚類は基本的に淡水性の両爬には淡水魚を与えることになります。ところが淡水魚にはビタミンB1を破壊するサイアミナーゼという酵素が含まれている場合が多いのです。また熱帯魚店で購入できる餌用の「金魚」「メダカ」などを中心に養殖されている魚は薬品を使っている場合が多いのです。それら魚類用の薬品と両爬の因果関係ははっきりとわかっていませんが、知っておく事に損はありません。
ちなみに私の友人は餌用に「ドジョウ」を自宅で養殖をしています。これならば安心ではあります。

一方「エビ」などの甲殻類はカルシウムも豊富で大型のカメなどには使えます。野外で採集してきたものは寄生虫が怖いので、私は一回冷凍をしてから与えています。おやつ程度にはなります。