癒しの旅/北陸の美食旅

まだ間に合う!旬の越前ガニ・後編(2ページ目)

浜値で最高値を誇る三国の越前ガニ。冬が旬の越前ガニを味わうなら今が今期最後のチャンス。前回に引き続き、取材で見つけた三国でイチオシの店『川喜』のご紹介です。

執筆者:岩佐 十良

仕入れ値以下で!?
お客様と美味しいカニのために


越前ガニのとうふ
白いツブツブはカニの血液で“とうふ”と呼ぶ。これが多いほど旨い。
前編でもご紹介した通り、水揚げ量による相場の上下が激しい越前ガニ。シーズン、時期によっては価格が高騰する。

平成15年、三国港は初セリ後にいいカニが揚がらず、カニの価格が高騰。しかし川喜のご主人は当時1杯3万円前後で仕入れたカニを、なんと2万5000円で出していたという。

「その料金で予約を受けちゃったから仕方ないですよね。お客さんにはいつでも最高のものを食べてもらいたいですし」

信じられないような話だが、本当に本当の話。わざわざ遠くから出掛けても、決して損はさせません!(川喜のご主人は損してるけど……)。

黄色のタグが目印
本物の越前ガニの見分け方、お教えします


越前ガニの黄色タグ
黄色のタグが越前ガニの証。漁港名も記されている。
カニの旬の時期には、カナダ産などの輸入物や冷凍物、地元産以外の生ガニが地ガニの顔をして出回り始める。
もちろん、三国港では一切扱っていないが、旅館や店が直接取り引きするため、どのくらいの割合で出回っているかは不明。
ただ、ズワイガニの上物は浜値で1~2万円はするのだから、料理1万円なんて料金で出せるはずがない。
また、本物を見分けるには、足に付いているタグもひとつの手段となる。黄色のタグが越前ガニ(福井)、石川は青、富山は白、京都が緑と県ごとに色分けされ、本物はタグを付けたまま茹でられ、お客の前に出される。
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