仕入れ値以下で!?
お客様と美味しいカニのために
白いツブツブはカニの血液で“とうふ”と呼ぶ。これが多いほど旨い。 |
平成15年、三国港は初セリ後にいいカニが揚がらず、カニの価格が高騰。しかし川喜のご主人は当時1杯3万円前後で仕入れたカニを、なんと2万5000円で出していたという。
「その料金で予約を受けちゃったから仕方ないですよね。お客さんにはいつでも最高のものを食べてもらいたいですし」
信じられないような話だが、本当に本当の話。わざわざ遠くから出掛けても、決して損はさせません!(川喜のご主人は損してるけど……)。
黄色のタグが目印
本物の越前ガニの見分け方、お教えします
黄色のタグが越前ガニの証。漁港名も記されている。 |
もちろん、三国港では一切扱っていないが、旅館や店が直接取り引きするため、どのくらいの割合で出回っているかは不明。
ただ、ズワイガニの上物は浜値で1~2万円はするのだから、料理1万円なんて料金で出せるはずがない。
また、本物を見分けるには、足に付いているタグもひとつの手段となる。黄色のタグが越前ガニ(福井)、石川は青、富山は白、京都が緑と県ごとに色分けされ、本物はタグを付けたまま茹でられ、お客の前に出される。