浜値で最高値を誇る三国の越前ガニ。冬が旬の越前ガニを味わうなら今が今期最後のチャンス。取材先の福井で見つけたお腹もお財布も大満足の店をご紹介します。
カニを愛しすぎるあまり、「原価割れでも、いいものを安く! 儲けなんて関係なし!」という採算度外視のご主人の店『川喜(かわき)』。とれたての越前ガニを心ゆくまでどうぞ。

福井県三国港、ズワイガニ初セリ!
セリ人の真ん中に陣取るは……


三国港
三国港でのセリの様子。わずかなスペースに仲買、買い継ぎ、行商などの人々がひしめき合い、目を光らせる。
11月6日、日本海側ではいっせいにズワイガニ漁が解禁になる。

以前、福井県三国港の初セリを取材で訪れた。
断崖絶壁の景勝地・東尋坊の南側、九頭竜川の最下流に位置する三国港。港町としては珍しく周辺に“超”高級旅館や料亭が点在している。上物の需要が多い割に水揚げが少なく、浜値はかなり高い。

この時の初セリの最高値は4杯で8万5000円。セリ落としたのは『川喜』という料理屋を営む大森幹夫さんだ。



決して漁師ではありませんが
シケが続くとお休みに……


川喜ご主人
セリ人の真ん中に陣取る大森さん。じっと動かずに目を光らせ、コレだと思ったらすかさずセリ落とす。
市場に入れるのは100人ほど。

ほとんどが仲買人や買い継ぎ(セリで買い付けのみを行い、業者にその場で転売する)、行商の人たちで、大森さんはセリの権利(買付人登録)を持つ数少ない料理屋の一軒。

市場に出入りできるのは、もともとが魚屋(大森さんは4代目)だったからだ。



最上級の越前ガニをセリ落とすご主人の心意気とは?!
次のページでは川喜ご主人のカニに対するこだわりをご紹介します。