土用の丑を迎え、いよいよこれからが夏の盛り! と聞くと食べたくなるのが、そう、うなぎです。
天然もののうなぎにこだわる全国の名店のなかから、今回は関東近郊のお店をご紹介。前回ご紹介した東京・駒形の『前川』に続くのは、先代から川魚商を受け継ぎ、念願の川魚料理店を開いたという一軒です。漁師たちとのあいだに築かれた強いつながりに自信あり!

仕入れ先はエリート漁師20人。
利根川産うなぎはこの店に集結しています。


割烹たべた めその串焼
『めその串焼』は1串200円。「めそ」とは小指くらいの太さの小さな天然うなぎのこと。
 利根川の天然うなぎは30年前と比べて5分の1に減ったという。先代から川魚卸を受け継ぎ、10年前、念願の川魚料理店『割烹 たべた』を開いた多部田康宏さんの“実感”だ。

「子供のころは利根川でも簡単に釣れたもんです。よく魚屋に売りに行きましたよ。家に持って帰っても小遣いにならないからね(笑)」

 というご主人だが、天然うなぎの減少を悲観する様子はまったくない。なんといっても、多部田さんには先代から築いた漁師たちとの太いパイプがある。

利根川で漁をするうなぎ漁師の
“エリート”たちが味方


割烹たべた うな重
「たべた」のうな重は、うなぎの大きさや質に応じて3種類。利根川のもうひとつの名物、しじみがたっぷりの味噌汁もうれしい。
 現在、利根川でうなぎを獲る漁師は50人ほど。『割烹たべた』が仕入れているのは、その中で漁獲量の多い“エリート”20人。群になって泳ぐ下りうなぎを船の上から鉤で引っかける「カマ漁法」で、1日20kgを揚げる猛者もいる。大量に入荷があるため、当然ながら、天然うなぎという“超高級品”も安く味わうことができる。

 天然うなぎの減少を嘆く全国各地のうなぎ関係者が多いなか、多部田さんは強気の構えを崩さない。

「天然うなぎが貴重なものになればなるほど、お客さんはウチにきてくれますから」

 なんと、頼もしいこと!

漁師との結びつきを武器に、手ごろな価格で天然うなぎを味わえる『割烹 たべた』。次のページで詳しいデータをご紹介します。