喜多院と言ったら五百羅漢
あまりの多さにまず圧倒され、ひとつひとつの顔を見て、また驚愕! |
笑う、泣く、鼻くそをほじる、マッサージをする、など、他ではちょっと見られない爆笑系の羅漢さんがいっぱい。これらは天明2年(1782)から文政8年(1825)の約50年間にわたり建立されたものです。 昔の人の技術の高さとイマジネーションの奥深さに驚かされます。
これが噂の「マッサージ羅漢」。何かすごく気持ちよさそうなんですけど |
ところで羅漢さんって何なの?
一番有名な「よからぬことを相談する2人」。ホント、悪そうな顔してますなぁ |
が、こちらの羅漢さんたちを見てみると、仏様とはかなり違って、実に人間的な、悪く言えば、俗っぽい表情をしたものが多くて、何だか笑えるのです。いくら修行して悟りに近づいても、所詮、人間はどこまでも人間で、世俗の欲やら怒りの感情からは自由になれないってことを、作った人たちは表現したかったのでしょうか。
お金をくれ、と言っております。仏の世界も金次第? |
東京とその近郊でも、羅漢像がたくさんあるお寺はいくつかあります。たとえば目黒の羅五百漢寺に行けば、かなり芸術的な羅漢像を見ることができます。まあ、目黒の羅漢さんたちは、川越の羅漢さんにくらべれば、かなり真剣に修行に励んでいらっしゃるらしく、皆、真面目なお顔なのですが、中には、ちょっと不思議なものもあるので、川越は遠すぎるとお思いの方は、まずこちらから。
●目黒の五百羅漢寺のホームページはこちら。
とにかく、羅漢さんたちの写真を見てね
ここに行くと、どうしたって、写真を撮りまくるしかなくなります。それぞれに物語を秘めたようなオモシロ羅漢さんたちを、じっくりご鑑賞ください。
花粉症で鼻をかむ人、
思いっきり鼻くそをほじる人
胸にあるもうひとつの顔を見せる人、
仏像というより幽霊みたいな人
仏の世界は奥深い
悩む人、
薄笑いを浮かべる人
人は何を考えているかわからない?
次のページでは、喜多院が実は江戸城であるというお話をします。