観音様の腕に抱かれて

東京湾観音胎内めぐり案内図

東京湾観音胎内めぐり案内図

千葉県富津市の大坪山山頂にそびえ立つ東京湾観音。その姿はこの世を救う「救世(くせ)観音」で、1961年に実業家、宇佐美政衛(まさえ)翁によって、世界平和を祈念して建立されました。

高さ56メートル。頭の先まで入った心柱で体を支えることによって、さらなる大型化に成功し、以降の大仏の建造方法の基準のひとつとなりました。内部は20階建ての構造で、各階には十二支守り本尊や七福神などの諸尊がまつられており、全国に数ある大仏の中でも台座から頭上の宝冠まで胎内めぐりができるのはこちらの観音様だけです。

上部に行くにしたがって、体のラインにあわせた不思議な空間が広がり、中には人がひとりやっと通れるほどの通路をはしごで登ったりする箇所も。さらに特徴的なのは、腕の部分や宝冠部分は屋外へと出ることができる展望台になっていて、東京湾を一望できること。まさに観音様に抱かれての爽快な空中散歩を楽しめます。様々な工夫が凝らされ、楽しみながら参拝できる巡礼空間です。
東京湾観音

優しく微笑む東京湾観音。奈良法隆寺の救世観音像をモデルに世界平和への祈りをこめて建立されました

東京湾観音展望台

観音様の腕部分の展望台。13階部分に位置し、東京湾を一望できます

東京湾観音胎内

東京湾観音胎内。らせん階段が不思議な世界へと誘います

 

建立者、宇佐美政衛翁

宇佐美翁夫妻の像

宇佐美翁夫妻の像

東京湾観音の建立者、宇佐美政衛翁は千葉県君津市出身。少年時代に東京の材木商に奉公し、12年の厳しい修行の後に独立して、東京深川で材木商を起業。以来、日本の製材業、造林業の発展に貢献してきました。

そして戦時中には東京大空襲を体験し、目の前で多くの人々が亡くなった悲惨な光景を見て、戦後は日本の復興と世界平和祈念に一生を捧げました。