グルメ・各国料理(海外)/ヨーロッパ・アフリカ美食旅プラン

まるで童話の世界! ゴーダチーズ発祥の町(2ページ目)

オランダの南ホランド州に位置する小さな町、ゴーダ。日本でも有名なゴーダチーズの発祥の地です。童話に出てきそうなかわいらしい町並みはスローな旅にぴったりです。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

中世から作られているゴーダチーズ

チーズ市
チーズ市の日を狙って一緒に記念撮影はいかが?

チーズ
街なかのチーズ屋さん。巨大ゴーダチーズがドーンと売られている
日本でもおなじみのゴーダチーズは、直径30cm以上、重さ10kg以上もある大きな円盤型。表面はカビや雑菌からチーズを守るために黄色いワックスで覆われていますが、チーズ自体は呼吸できるので熟成は進行していきます。熟成度合いによって風味は変わりますが、基本的にクリーミーでマイルド。日本人にも人気です。

ゴーダ近郊の農家で、チーズ作りが始まったのは中世初期のことです。ゴーダはそのロケーションの良さ、さらに近郊の町への魅力的な水路を持っていたことから、自然と取引の中心地になっていきました。そのため町にはチーズ屋さんも多く、ホテルの朝食では何種類ものチーズが食卓を飾ります。

チーズ計量所
チーズ計量所の壁面。当時の計量の様子を表している
町の中心に位置するマルクト広場には、1668年に建てられたチーズ計量所がそのまま残っています。現在ではチーズ博物館としてチーズの製法や歴史などを展示。当時チーズを量るのに使った天秤もあり、希望すれば体重を量ってもらうこともできます。

夏のあいだ、毎週木曜日に開かれるチーズ市も見逃せません。当時の取引の様子が再現され、民族衣装に身を包んだ女性たちがイベントを盛り上げます。会場となるマルクト広場には多くの店が並び、チーズや工芸品を買うことも可能。2009年は6/25~8/27まで。時間は10:00~12:00です。

マルクト広場には、多くのカフェやレストランが集まっています。たとえば、De Smoezer(デ・スムーゼル)は気軽に入れるブラッセリー。広場の様子を眺めながら、フレンチ、オランダ料理、ベルギー料理などを楽しむことができます。また、ふとした小道に潜むレストランを見つけるのも楽しみのひとつ。町はずれの風車の隣にあるフレンチレストランMallemolen(マレモーレン)も人気が高く、コースも29.5ユーロからとお値打ちです。

ゴーダは1日でも充分見て回れる規模の小さな町。でもスケジュールが許せばぜひ一泊して、居心地の良さをゆっくり体感するのがおすすめです。
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