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美味しいだけじゃNG!? 機内ワインの選び方

地上のレストランとは勝手の違う空の上。機内ワインはどう選ばれているのでしょう? エコノミークラスとファーストクラスの違いは? 味覚の変化は? ――ルフトハンザの機内ソムリエに話を聞いてみました。

古屋 江美子

古屋 江美子

旅行 ガイド

ライター。旅行やグルメを中心にWebや雑誌など様々な媒体で活躍。これまでに訪れた国は約40ヶ国。出産後は育児ジャンルにも活動の場を広げ、出身地である山梨県の「やまなし大使」としても様々な情報を発信中。現在は神奈川県在住。

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最近ますます美味しくなっていると評判の機内食。エアライン各社が気合いを入れて作る料理には、美味しいワインも欠かせません。でも地上のレストランとは条件が大きく違う機内では、いったいどんな基準でワインを選んでいるんでしょう? そんな疑問を解決すべく、ルフトハンザ ドイツ航空の機内ソムリエをつとめるマルクス・デル・モネゴ氏に、通常とはひと味違う機内ワイン選びについて教えてもらいました。

【Index】

世界ソムリエチャンピオン、モネゴ氏来日!

マルクス・デル・モネゴ氏とオットー・ベンツ氏
ルフトハンザ機内ソムリエのマルクス・デル・モネゴ氏(左)と日本支社長のオットー・ベンツ氏(右)(6/10に開催されたランチョンミーティングにて)

今回お話を伺ったのは、ルフトハンザ ドイツ航空の機内ソムリエをつとめるマルクス・デル・モネゴ氏。1998年にドイツ人で初めてソムリエ世界チャンピオンに輝き、ワイン界で最も権威のある「マスター・オブ・ワイン」の称号も獲得している41歳のドイツ人ソムリエです。現在はワインのコンサルティング会社を経営するほか、ドイツワインの製造にもたずさわるなど活躍の場を広げています。プロモーションのために世界中を飛び回っているモネゴ氏ですが、去る6/8~6/10に行われた「ジャーマンワインプロモーション」に参加するため日本を訪れました。

6/10にグランド・ハイアット東京で行われたランチョンミーティングには、ルフトハンザ日本支社長のオットー・ベンツ氏も同席。「燃油高騰など厳しい状況下にあるものの、お客様に対して最上のもてなしをしていくというポリシーを変えることはありません」と力を込めてコメントしました。「我々は、飛行機の旅をたんなる移動の手段とは考えていない。お客様の夢を叶え、忘れられない体験をしてもらうこと――、それが私たちの理念です」。

その言葉のとおり、ルフトハンザの上質な機内サービスには定評があります。世界の著名シェフによる機内食プログラム「スターシェフ」なども話題を集めてきました。モネゴ氏は2000年から同社のファースト・ビジネスクラスのワインセレクトを担当しており、世界中を旅して見つけた選りすぐりのワインをリストアップ。「ヴィノテーク ディスカバリー」(Vinothek Discoveries)と呼ばれるこのワインプログラムは、ワイン好きにも一目置かれています。

次のページでは、具体的な機内ワインの選び方をモネゴ氏が語ります。
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