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「本家本元」の中華料理店、発見!(3ページ目)

中国・成都にある麻婆豆腐の本家、陳麻婆豆腐。南翔発祥の小籠包本家、古猗園。いまや町の中華料理店でも見られるあの料理の源泉を探してみました。なんと回転テーブルは、日本のあの有名ホテル発祥なんですよ。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

黄さんが始めた本家本元の南翔小籠包

まずは看板がお出迎え。町のあちこちに立っていて期待も高まる!
100年以上の歴史を誇る上海名物、小籠包。上海の小籠包は、南翔小籠包と呼ばれ、皮が厚めでジューシーな肉がたっぷり入っているのが特徴です。

その南翔小籠が発祥の地が、南翔にある古猗園(コキエン)。南翔は上海の中心地から車で30分ほどにあるのどかな町。古猗園とは16世紀半ばにつくられた、明の時代を代表する庭園です。

戸宣公路に立つ大きな門が目印
南翔小籠包の考案者は黄明賢氏。彼はもともとはモチを作る店を営んでいたのですが、あるとき思い切って(?)転業。1871年に「南翔大肉饅頭」と名前で現在の南翔小籠包を作り、古猗園で呼び売りを始めました。そのおいしさはたちまち人々の知るところとなり、彼の成功を見た同業者たちも続々真似し始めました。

そうなると今度は黄氏の売り上げが落ちてきます。そこで今度は皮を薄くしたり、中身を重くしたりと独自の改良を加え、新たに「古猗園小籠包」として売り出しました。これが現在の南翔小籠包のはじまりです。

20個180円! 毎日でも通いたくなる本家本元の味

アツアツの南翔小籠包はいくつでも食べられそう。酢醤油とショウガでいただく

黄さんが考案した南翔小籠包を現在食べられるのが、古猗園の入口にある上海古猗園餐庁(シャンハイコキエンバンチョウ)。南翔小籠包は皮がムッチリとしていて厚めで、なかには溢れんばかりの肉汁入り。肉はモチモチしていて、一口噛むとジュワッと口のなかに旨みが広がります。20個入りで12元(約180円)と値段も格安。またカニみその入った蟹粉小籠包(10個入り/12元)もオススメです。

まずは入り口付近にあるカウンターで食券を購入。それを奥のおばちゃんに渡すと席まで運んでくれる

古猗園路には、ほかにも小籠包のお店がたくさんあります。店先にはセイロが高く積まれ、立ち上る湯気につられてついお店に吸い込まれそう。いろいろなお店を食べ歩くのも楽しいですね。どのお店も店内で食べることもできるし、テイクアウトも可能。食べきれなければパックにつめて持ち帰りもできます。

【DATA】
  • 所在地:上海市嘉定区南翔鎮戸宣公路218号
  • 交通・アクセス:上海市街からタクシーで30分ほど(約1,000円)。戸宣公路と古猗園の交わる角からすぐ。または上海旅游集散中心のバス旅遊6号A線「南翔古猗園」下車。
  • TEL:021-5912-1335
  • 時間:05:30~18:00、6:00~17:30
  • 予算:200円程度
  • ウェブサイト:上海古猗園小籠食品有限公司(中国語)
最後は番外編! 中華料理に欠かせない回転テーブルの意外なルーツを探ります。
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