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「本家本元」の中華料理店、発見!(2ページ目)

中国・成都にある麻婆豆腐の本家、陳麻婆豆腐。南翔発祥の小籠包本家、古猗園。いまや町の中華料理店でも見られるあの料理の源泉を探してみました。なんと回転テーブルは、日本のあの有名ホテル発祥なんですよ。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

北京ダックを民間に広めた名店、全聚徳

店舗によって雰囲気が違う。重厚な内装の店もあれば、地元の人が多いカジュアルな雰囲気の店も
続いては首都・北京を代表する料理北京ダック。ご存知、アヒルを丸焼きにする中華料理の代表格です。

北京ダックの本家本元レストランは、全聚徳(ゼンシュトク)。創業店は北京にある前門店ですが、現在では中国全土に60以上の店舗をかまえており、日本にも支店があります。いまや「北京ダックといえば全聚徳」と誰もが口を揃える有名店。各国の首脳など世界中から著名人が訪れています。

目の前で手際よくきりわけてくれる姿は、思わず箸をとめて見入ってしまう(C)ハシム
実は本家本元といっても全聚徳が北京ダックを「考案した」わけではありません。北京ダックはもともと宮廷の高級料理。それを庶民の人々に広めたのが全聚徳の創業者、楊全仁氏だったのです。

全聚徳の開業はいまから140年以上も前の1864年のこと。宮廷に仕えていた料理人であった孫氏を呼びよせ、北京ダックを庶民の人々も楽しめる料理として広めました。ちなみにほぼ同時期の1855年には全聚徳と並ぶ老舗、便宜坊?鴨店もオープンしていますが、いずれにしても多くの一般の人たちにとっては、全聚徳も北京ダックの本家本元レストランのひとつであることには違いありません。

カオヤーシの技も必見!全聚徳の北京ダック

甘酸っぱいタレはお酒が進む味!! 2~3名ならハーフサイズがちょうどいい

北京ダックを注文すると、丸々一匹焼かれたアヒルが目の前に運ばれてきます。カオヤーシと呼ばれる専門の調理師が切り分けてくれますが、その手さばきは見事。

残ったダックで出汁をとったスープは濃厚ながらやさしい風味。白菜や湯葉も入ってボリュームたっぷり!
皮の部分は油でパリパリしていて、そのまま酒のつまみとして食べてもおいしそう。肉はやわらかく味も淡白なので、甘酸っぱい味噌だれをつけると美味しさが増します。荷葉餅と呼ばれる小麦粉の皮にネギと一緒に巻いて食べます。

【DATA】
  • 所在地:北京市前門大街32号
  • 交通・アクセス:地下鉄前門駅下車、徒歩5分
  • 地図:全聚徳前門店
  • TEL:010-6701-1379
  • 時間:11:00~13:30、16:30~20:30

  • 予算:1,000円程度
  • ウェブサイト:全聚徳(中国語/一部英語)
※「名店介紹」をクリックすると各店舗の情報に飛びます

次のページでは、いまや世界的に有名になった南翔小籠包発祥の地へ。
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