グルメ・各国料理(海外)/アジア・アメリカ美食旅プラン

地球の裏側、アルゼンチンのステーキ事情

地球の裏側にステーキ大国があることをご存じですか? 安くておいしいアルゼンチンビーフは一度食べれば忘れられない味。南米のパリといわれるブエノスアイレスの極上ステーキレストランを紹介します。

古屋 江美子

古屋 江美子

旅行 ガイド

ライター。旅行やグルメを中心にWebや雑誌など様々な媒体で活躍。これまでに訪れた国は約40ヶ国。出産後は育児ジャンルにも活動の場を広げ、出身地である山梨県の「やまなし大使」としても様々な情報を発信中。現在は神奈川県在住。

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地球の裏側の国、アルゼンチン。イグアスや滝やパタゴニアの大自然から、南米のパリと呼ばれる首都ブエノスアイレスまで、とにかく見所が多い国です。そんなアルゼンチンで堪能したい食といえば、ステーキ。実は、牛肉の消費量が年間1人あたり60kg!という、まさにステーキ大国なのです。

大ボリューム! 500gのステーキが普通サイズ

アサードを出すレストランはParrilla(パリージャ)と呼ばれるアルゼンチンで肉といえば、まず牛肉。人口よりも牛の数のほうが多いというアルゼンチンの牛肉は、安くておいしいのが特徴。脂の多い霜降りよりも、赤身の肉が人気です。

アルゼンチンで牛肉を食べるなら、ステーキが定番。基本は塩と胡椒のシンプルな味付けで、肉の旨みを存分に味わえます。そして、なにより驚くのがそのボリューム! さすが世界一ともいわれる牛肉消費国だけあって、たいていのレストランで400~500gもある分厚いステーキがドカンと出てきます。スーパーでは1kg300円ほど。日本より物価が安いことを差し引いても、これはかなり安い! アルゼンチンの人々の牛肉好きも納得です。

また、アルゼンチンでは炭火で焼いた肉をアサードといいます。アサードとは「焼いた」を意味するスペイン語(asado)。もともとは、ガウチョと呼ばれるアルゼンチンのカウボーイたちの料理で、まるごとの牛を開いて炭火で焼く豪快なもの。そこまで本格的でなくても、炭火で焼いた肉は一般的にアサードと呼ばれます。レストランでも食べられますし、地元の人々は週末ともなれば野外でアサードパーティ! 要はバーベキューですね。


アルゼンチン流のディナーの楽しみ方

ステーキは300~700円程度で食べられる
アルゼンチンの人々はとにかく食べることが好き。なかでもディナーは一日の終わりの大切な食事。ゆっくりと2時間くらいかけて楽しみます。

注意したいのはディナータイム。実は、この国のディナーはかなり遅く、21:00ころから始まるのが一般的。レストランがオープンするのも20:00前後で、22:00を過ぎたころが一番賑やかです。20:00で日本の17:00ころの雰囲気で、どのレストランもガラガラ。人気のレストランに入りやすいという利点はありますが、やっぱりちょっと寂しい……。地元の人の活気も味わいたいなら、21:00過ぎに訪れることをオススメします。

ちなみに代表的な部位は以下のとおり(Bifeとはステーキの意味。アサードの場合、BifeがAsadoになります)。
Bife de Chorizo(ビッフェ・デ・チョリソー):ロース
Bife de Lomo(ビッフェ・デ・ロモ):フィレ
Bife de Costilla(ビッフェ・デ・コスティジャ):リブ

次のページでは、ブエノスアイレスの極上レストランをご紹介します。
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