「あなたには当然、権利がある」という考え方

deserve
お互いを認め合い、ストレスの少ない、気持ちの良い関係を築きたいですね。
また、N子さんが感じた日本との違いは、「You deserve it.(あなたには当然その権利がある)」という考えが、国民に浸透しているという点でした。

奉仕の精神が高く、一般市民のボランティア参加が当たり前のアメリカ。N子さんが第1子の出産で病院に入院した時、ボランティアの人が車椅子を用意してくれて、「You deserve it.(あなたには権利があるから遠慮しないで。)」と笑顔で病室まで運んでくれ、アメリカでの初出産で不安だったN子さんは感激したとのこと。

また、近所のカレッジで講座を受けていた時には大学側が英会話の練習相手になってくれる学生を探してくれて、受ける側も当然の権利として受け止められたことが印象的だったそうです。

当然与えられているものだから、遠慮が要らない

「deserve」はアメリカ人がよく使う単語で、日本語にすると「当然の権利がある」のような意味になりますが、「その権利を勝ち取る」というニュアンスはなく、最初から与えられている、当然それにふさわしいといったやわらかい感じです。

日本では他人の助けを借りる行為には常に申し訳ない気持ちや後ろめたさがつきまといます。周りに遠慮して有休や育休を取るのをためらってしまったり、何か返さなければとお返しの金額や品物選びで悩んだり……。

周りへの気遣いは日本人の美徳でもありますが、当時に足かせでもあります。「You deserve it.」の気持ちでお互い認め合えば、各々が心地良い状況を作ることができ、「気遣い」が原因で起こる人間関係の悩みがぐっと減るはずです。これからの日本にぜひ取れ入れたい考え方ですね。

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