世界遺産/未来の世界遺産

未来の世界遺産5 グレートオーシャンロード(5ページ目)

あまりの美しさから世界中の自動車会社がCM撮影に訪れるというオーストラリアのグレート・オーシャン・ロード。世界遺産ではないすばらしい遺産を案内するシリーズ第5弾は、世界でもっとも美しい海岸道路!

長谷川 大

長谷川 大

世界遺産 ガイド

得意ジャンルは世界遺産・世界史・海外情勢・海外旅行・哲学・芸術等。世界遺産マイスター、世界遺産検定1級文部科学大臣賞受賞。出版社で編集者として勤務したのち世界一周の旅に出る。現在は東南アジアを拠点に海外旅行を継続しながらフリーの編集者・ライターとして活動。訪問国数は約100、世界遺産は約250に及ぶ。

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グレート・オーシャン・ロードが育む生態系

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コアラ
道中見つけた野生のコアラ。昼間はどのコアラも眠っているのかほとんど動かないが、夜はかなり敏捷に動き回るとか。


グレート・オーシャン・ロードの海岸はそれ自体で生きているだけでなく、多くの野生生物を育んでもいる。

見ものはなんといってもコアラとカンガルー。特に十二使徒周辺はポートキャンベル国立公園として保護されているのだが、この辺りの道路周囲に白い幹の木々を見つけたら、木の上をよーく見てみよう。ユーカリの枝の所々でコアラが寝ているはずだ。カンガルーは低木地帯に現われる。「カンガルー飛び出し注意」の看板が出ているので、よく目を凝らしてみよう。

海もまた見所のひとつだ。陸のポートキャンベル国立公園に対して、海は十二使徒海洋国立公園としてこちらも保護の対象にある。数多くの海鳥やペンギン、アザラシ、イルカのほか、冬になるとザトウクジラが現われて様々なダンスを見せてくれる。ザトウクジラで特に有名なのはワナンブールで、海岸からでも十分に観察できるという。

またユニークなのがオトウェイ国立公園で、ここでは南オーストラリア最後と言われる熱帯雨林を見ることができる。シダ類が繁茂する原生林の上を歩く空中散歩で有名なスポットだ。

このような類まれな景観と動植物の希少性から、現在グレート・オーシャン・ロードを世界遺産にしようという動きが高まっているという。

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