グレート・オーシャン・ロードが育む生態系
道中見つけた野生のコアラ。昼間はどのコアラも眠っているのかほとんど動かないが、夜はかなり敏捷に動き回るとか。 |
グレート・オーシャン・ロードの海岸はそれ自体で生きているだけでなく、多くの野生生物を育んでもいる。
見ものはなんといってもコアラとカンガルー。特に十二使徒周辺はポートキャンベル国立公園として保護されているのだが、この辺りの道路周囲に白い幹の木々を見つけたら、木の上をよーく見てみよう。ユーカリの枝の所々でコアラが寝ているはずだ。カンガルーは低木地帯に現われる。「カンガルー飛び出し注意」の看板が出ているので、よく目を凝らしてみよう。
海もまた見所のひとつだ。陸のポートキャンベル国立公園に対して、海は十二使徒海洋国立公園としてこちらも保護の対象にある。数多くの海鳥やペンギン、アザラシ、イルカのほか、冬になるとザトウクジラが現われて様々なダンスを見せてくれる。ザトウクジラで特に有名なのはワナンブールで、海岸からでも十分に観察できるという。
またユニークなのがオトウェイ国立公園で、ここでは南オーストラリア最後と言われる熱帯雨林を見ることができる。シダ類が繁茂する原生林の上を歩く空中散歩で有名なスポットだ。
このような類まれな景観と動植物の希少性から、現在グレート・オーシャン・ロードを世界遺産にしようという動きが高まっているという。
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