「OH MY GOD」は驚きを表すフレーズ
「OH MY GOD」で驚きを表す
直訳すれば「ああ、神様!」ですが、英語にはこのような、神の教えやキリスト教から伝わるフレーズがたくさんあり、日常的に使用されています。
ところで、みなさんの中には無宗教の方や、他の宗教を信仰している方も当然いらっしゃると思います。英語を学ぶ上で「キリスト教を信仰していないけれど、GODのあるフレーズを使ってもいいの?」と素朴な疑問を抱かれた方は少なくないのではないでしょうか。
アメリカ英語にGODが多いわけ
カナダのインディペンデントリサーチサイト「アネキコム」の調査によると、アメリカは世界で最もクリスチャン人口の高い国。プロテスタント、ローマ-カトリック他の宗派を統合すると総人口の約8割がキリスト教を信仰しています。暮らしの中で常に神の存在を意識しながら生活しているわけですから、ことわざやイディオムに神の名が多用されていても少しも不思議ではありません。このように、神の名を使用したフレーズ例は他にも多数あります。
- JESUS CHRIST!(なんてことだ!)
- うんざりした時に使うFOR GOD'S SAKE!(頼むよ!)
- 喜びや安堵を表すTHANK GOD!(良かった!)
- 嘘偽りのないことを話すときのI SWEAR TO GOD!(神かけて)
- 相手を罵るときの(GOD) DAMN IT!(このやろう!)
- くしゃみをしたときに使用するGOD BLESS YOU(お大事に)
宗教的なフレーズは、クリスチャンしか使わない?
英語とキリスト教の密接なつながりは上記のとおりですが、英語を話す人の中にはなんらかの理由で神の名を口にしたくない人たちもいます。彼らは上手に神の名を他の言葉に置き換え、同じ意味の異なるフレーズをつくります。例えば、OH MY!(オーマイ)のようにGODを省いたり、GODの代わりにGOODNESS、GOSH、HEAVEN(全てGODの遠回し表現)を用いたり。これらは全てクリスチャンではない人や、気軽に神の名を口にしたくない信仰心の強いクリスチャンたちが使い始めたと言われています。
だからといって、クリスチャンでなければGODの使用を許されないという風潮があるわけではありません。考えてみれば、日本語の中にも古く仏教から伝えられた語句はたくさんあり、私たちは本来の意味や信仰心の有無にかかわらず使用しています。
例えば、「ありがとう」は有り難い(ありがたい)が語源ですが、本来は『「有ることが難しい」の意から、「まれだ」の意になり、まれなものは貴重であり尊い(引用:Webことば百科)』という仏の教えから伝わる言葉。「安心」は『阿弥陀(あ‐み‐だ)救いを信じて往生を願うこと(引用:Webことば百科)』に由来していますが、現代の日本人のほとんどが仏教を意識せずにこれらの言葉を使用しています。
アメリカ英語もこれに同じく、キリスト教から伝わる語句の多くは現在、宗教的な意味合いをほとんど失っています。日常的に神の名を口にする彼らは、必ずしも常に神の存在を近くに感じているわけではありません。だから、私たちもためらわずにこれらのフレーズを活用し、表現力豊かな英語を身につけましょう!
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