パントテン酸を多く含む食材
卵はたりします |
酸素に触れたり、光に当たって壊れることは少ないのですが、酸性・アルカリ性や熱のあたる調理には強くありません。水溶性なので水に流れ出すことも含めると、調理によって約50%くらいに減ってしまうようです。
パントテン酸が豊富な食材は、心臓、レバー、腎臓などのコエンザイムAが豊富な部分や、卵黄、いくら、たらこ、鶏ささ身、納豆、ピーナッツなどです。
効率的にパントテン酸を摂る工夫としては、調理すると分解されてしまう割合が高くなるので、火を通さずに食べられるものはそのまま食べた方が良いようです。
サプリとしてのパントテン酸
一日のパントテン酸摂取基準(2~40代成人)男性 | 女性 | 妊娠期 | |
目安量 | 6mg | 5mg | 6mg |
上限量 | - - | - - | - - |
平均摂取量 | 5.55~5.78mg | 4.85~5.08mg |
(日本人の栄養摂取基準2005・平成18年国民・健康栄養調査より抜粋)
国民健康・栄養調査の結果をみると、男女とも目安量程度摂れていることがわかります。標準的な生活を送っていれば、サプリメントが必要になるほどパントテン酸が不足することは、ほとんどありません。他のビタミンB群をしっかり摂るようにしていれば、パントテン酸は一緒に摂れるようになっているので、バランスの良い食事を心掛ければ十分です。
ただ、ちょっと注意した方が良さそうなのが、授乳期のママ。この表にはありませんが、授乳期は目安量が9mgになっています。これは、母乳を通して赤ちゃんに渡しているため、たくさん必要になっているのです。9mgということは、女性の平均摂取量の約2倍が目標ということになります。授乳中のママは、しっかりパントテン酸を摂る工夫をしておきたいですね。
パントテン酸は安全性が高い栄養素なので、妊娠中・授乳中の方がサプリメントを利用しても、おそらく安全とされています。ただ、多量摂取での安全性の報告はまだ出ていないので、不足している最少量だけ補うというつもりで利用してくださいね。