ナイアシンの働き

ビタミンK
ナイアシンはエネルギーや、お肌・粘膜を作るのに欠かせません
ナイアシンはビタミンB群の一種の水溶性ビタミンで、植物性のニコチン酸・動物性のニコチンアミドの総称です。名前は似ていますが、タバコのニコチンのように毒性があるものではありません。

ナイアシンは、私たちの体の中でエネルギー合成の補助をしている物質(NADやNADP)に変換されて働いていて、エネルギーの合成に欠かせない栄養素です。また、成長(皮膚や粘膜を作る)や、ホルモンの合成にも必要な栄養素であることが分かっています。

ビタミンは体内で合成できない栄養素であることが多いのですが、ナイアシンは、体の中でアミノ酸の1種であるトリプトファンを変換して合成することもできます。体の中でも合成可能なナイアシンですが、不足してしまうことはあるのでしょうか?


ナイアシン不足・過剰の症状

■ 不足
ナイアシンや、その材料となるトリプトファンは、私たちが普段食べている食品の中にも豊富に含まれています。ですから、不足の症状が表れることはあまりありません。でも、いくつかの、不足しやすい条件もあるので、注意しておきましょう。

ナイアシンが不足しがちな条件
・とうもろこしを主食としている人
・抗結核剤(イソアニジド)常用者、経口避妊薬常用者
・代謝異常症、ガン、たんぱく欠乏症、アルコール中毒の患者
・ビタミンB6や銅が欠乏している人
・妊婦、授乳婦
・激しい肉体労働時

後半の3つは、少し注意しておいた方が良さそうです。
ナイアシン不足の症状としては、不眠・食欲不振、体重減少、体力低下、舌や口の潰瘍、消化不良、腹痛、めまい、頭痛、神経過敏などが報告されています。
重篤なナイアシン不足の症状としては、ペラグラ(皮膚炎・下痢や精神神経障害を主症状とする病気)があり、治療しないと死に至る可能性もあります。ただ日本においては、通常の食生活を送っていればペラグラの心配はほとんどありません。

■ 過剰
植物性のニコチン酸を大量摂取すると、一時的に顔の紅潮や、掻痒感(むずがゆくなること)などの「flushing症状」が起こることがあります。また、動物由来のニコチンアミドの大量摂取では、胃腸障害、肝毒性、消化性潰瘍の悪化などの症状が表れます。


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