リンの働き

リン
カルシウムとのバランスが重要
リンは、カルシウムと結合して骨や歯の材料になったり、リン脂質として細胞の膜を作っているミネラル。骨の材料になっているので、体の中に存在している量はミネラルの中では比較的多く、成人で約1%、体重50キロの人で500gくらいあります。
リンの重要な働きとしてエネルギー代謝の仲介役という役割があります。リンは、リン酸という形になって、体の中で起こるエネルギー代謝の化学反応(ATP回路など)を仲介しているのです。

こんな、重要なミネラルのリンですが、最近心配されているのは「摂りすぎ」。

リンを摂りすぎると、カルシウムの代謝にも影響して、骨などにトラブルが発生してしまいます。不足したり多すぎたりすると、どんなことが起こってしまうのでしょうか。

リン不足・過剰の症状

■ 不足
リンは色々な食品に含まれているので、平均的な生活ではリン不足になることはほとんどありません。リン不足になるのは、長期間、胃薬として水酸化アルミニウム(制酸薬)を使用している場合など、特殊なケースです。

リン不足の症状としては、衰弱、食欲不振、倦怠感や、横紋筋変性に由来する心筋症・溶血性貧血・骨格筋症・骨強度の低下・クル病などが報告されています。

■ 過剰
リンの化合物であるリン酸は、食品添加物として、色々な加工食品に使われています。そのため、加工食品に頼った食生活を長期間続けていると、リンの過剰摂取による問題が生じる可能性があります。

腎機能低下・副甲状腺ホルモンへの反応低下・骨密度低下
一見、バラバラに起こるように見えるこれらの症状ですが、すべてリンの過剰による連鎖で起こっています。
腎臓の機能が正常であれば、ある程度、血中リン濃度を調節してくれます。この調整は、副甲状腺ホルモンが血中カルシウム濃度を上げ、そのカルシウムと一緒に、腎臓で余っているリンを排泄処理しているのです。
でもそれが続くと、腎臓も疲れてしまいます(腎機能低下)。また、平均的な食生活では、カルシウムが不足気味なので、骨から持ってくることになってしまいます(骨密度低下)。それに、副甲状腺ホルモンがずーっと出ている状態が続くことで、副甲状腺ホルモンに対する反応が低下してしまうことも報告されているのです。

過剰なリンの排泄は、カルシウムがカギを握っています。リンを上手に排泄するには、カルシウムとリンのバランスが大切なのです。

次のページでは、リンを摂り過ぎない方法&カルシウムとのバンランスを解説!