ナトリウムを多く含む食材
味付けには欠かせない塩ですが… |
食べ物を口に含んで、「塩味」を感じる食品にはナトリウムが多く含まれている傾向があります。他の栄養素は積極的に摂ることを心掛けたいのですが、ナトリウムに関しては、普段の生活で過剰になりやすい栄養素。できるだけ摂り過ぎない食生活を心掛けましょう。簡単に気をつけるポイントは、食品の成分表示をチェックすることです。ナトリウムは含有量表示が義務付けられているので、量り売りの製品以外はカロリーなどと一緒に表示されています。同じ食材でも、製品によって量が違うので、売り場で見比べてみましょう。
甘い味付けの料理や、スポーツ飲料や、菓子など、甘しょっぱい食品は気付かないうちに塩分を摂ってしまう原因になりやすいので、注意が必要です。普段から濃い味付けに慣れないよう、素材の本来の味を楽しめる薄味の食事がおすすめですよ。
サプリとしてのナトリウム
一日のナトリウム摂取基準(2~40代成人・食塩換算)男性 | 女性 | 授乳期 | |
推定平均必要量 | 1.5g | 1.5g | 1.5g |
目標量 | 10g未満 | 8g未満 | 8g未満 |
上限量 | - - | - - | - - |
平均摂取量 | 11.4~11.9g | 9.5~10.4g | - - |
(日本人の栄養摂取基準2005・平成16年国民栄養調査より抜粋)
まず、現在の日本人の塩分摂取量の平均は、目標量より高くなってしまっています。年代別に見ると、年代が上がるにつれて多くなる傾向が見られます。これは、舌(味覚)が慣れて、だんだん濃い味になってしまうからかもしれません。ただ、70代以上の塩分摂取量は4~50台に比べて低くなっていました。原因は、食が細くなった・高血圧を気にして食事制限をしている・薄味を好む人が長生きしてるなど色々推測できますが、今のところはっきりした理由を説明できるデータはとられていないようです。
サプリメントとしてわざわざナトリウムを添加しているものはありません。(使用する材料中に含まれているナトリウムが成分として表示されることはあります。)ナトリウムの摂りすぎは、体内のカリウムを減らしてしまう原因にもなるので、逆に、ナトリウムの摂り過ぎを防ぐような製品が販売されているのです。
一般の食品の中にも「塩分控えめ」の表示を見ることがあると思いますが、ナトリウム控えめの食塩(塩化カリウム添加)まで出てきています。この他にも、酢やスパイスを上手に活用することで塩分を控えても美味しい料理を作ることができます。
美味しい食事を長く食べ続けるためにも、毎日の食事でちょっとした工夫をしてみましょう。
【関連リンク】
・美しくなるサプリメント栄養素&サプリメント用語辞典
・All About >> スパイス&ハーブ スパイス&ハーブのレシピ集
・All About >> 食と健康 >> 塩分は本当に高血圧に影響する?
・All About >> 療養食・予防食 >> 塩を控えたほうがいい本当の理由
・All About >> 特集 特定検診・保健指導