食物繊維のカロリーはいくら?

根菜
食物繊維の豊富な野菜は、熱量が多めに設定されている可能性あり。
さて、まだまだ研究の途中である食物繊維は、カロリーの計算の上でも未確定な部分がありました。
そのため、きちんとカロリーが計算できず、表示されていなかったため、こんにゃく、きのこ、海藻など、食物繊維が豊富な食材はカロリーゼロといったイメージが定着してしまったのです。
一方で、カロリー測定実験では食物繊維のカロリーを多く見積もってしまうことも発生していました。一般的に行われるカロリー測定実験では、食材を燃やして発生する熱から1gの熱量を計算しています。この時、人間の腸では消化・吸収されないはずの食物繊維まで燃焼して、カロリーとしてカウントされているのです。例えば、植物性食物繊維は、炭水化物として4kcalとカウントされていたのです。
このような状態を考慮し、ようやく食物繊維のカロリーを表示するようにしたです。

でも、これまでの燃焼熱を測定する方式では食物繊維のカロリーは測れません。そこで、暫定的に炭水化物の熱量の半分、2kcal/gと設定したのです。この値は、測定して求められた訳ではなく、推論で決めた値なのです。五訂日本食品標準成分表のきのこ類や藻類のページを見ると、エネルギー量の表示の部分に注意書きが付いていて、『暫定値』と書いてあります。

きのこや海藻など、一般的な食物繊維のエネルギー換算係数は2kcal/g。そして、一部の食物繊維素材については、0~2kcal/gの間で設定されました。
ただ、食品に含まれる食物繊維の量は少なく、エネルギー量も少ないので、カロリーは無視できるくらい少ないという扱いは変わっていません。

また、カロリーがあるからといって、食物繊維を減らす必要はありません。食物繊維自体のカロリーは、他の成分に比べて小さく、食物繊維を摂ることによる整腸作用や、満腹感は代りになるものが無いのです。腸で脂肪や糖分の吸収を穏やかにする効果もあるので、そのカロリー以上に、余分なカロリーをカットしてくれる効果が期待できるものなのです。

柔らかい食感を好む人の多い現代の食事では、食物繊維がかなり減っています。ほんの少しのカロリーは無視してOK。意識して食物繊維を摂ることが、大切ですよ。



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