すぐわかる!肝斑の見分け方
---最近、肝斑(かんぱん)というシミが話題に上ることが多いのですが、シミにも色々な種類があるんですよね?
そうですね。シミにも種類がありますし、種類によって治療方法も違ってきます。まず、ちょっとこの図を見てみてください。
この中でよく知られているものと行ったら、(c)の雀卵斑(じゃくらんはん)、別名ソバカスです。あとは、紫外線に当たってできるシミが(d)の日光性黒子(にっこうせいこくし)。そして、ニキビや怪我の跡が残ったのが(e)の炎症後色素沈着です。
肝斑は(a)(b)で、特徴としては左右の同じような場所にあらわれるもやっとした(ふちがはっきしりていない)シミです。(f)のように左右の同じような場所にあっても、対称性メラノサイトーシスというアザの一種の場合もあるので、気になる方は肝斑シンプルチェックを用意しているので、ぜひ試してみてください。
---同じように見えるシミですが、治療法は違うんですか?
『シミ=レーザー治療』というイメージが浸透しているみたいで、私のところに、「先生!このシミにレーザー当ててください!」ってやってくる患者さんも多いんです。でも、シミは種類によって治療法も違います。肝斑はレーザーを当てると濃くなってしまうので、レーザー治療をやってはいけないシミなんですよ。
皮膚科医の中でもシミに関する知識に差があるので、それを知らずにレーザー治療をして、効果が出ずに悩んで、うちに治療にやってくる患者さんもいるくらいなんです。
---肝斑は他のシミと違った治療法が必要なんですね。
そんな肝斑についてさらに詳しく伺ってみました。