「鉢土の表面が乾いたら、一度にたっぷりと与え、鉢皿に残った水は捨てる。」これが、水やりの基本です。ただし、先ほど紹介した、底面吸水システムの鉢の場合は、鉢底の水を溜める部分に、常に水が溜まっているように管理します。
では、どうやって「鉢土の表面が乾いているか」を確認すればよいのでしょう?一番良い方法は、鉢の土に指を少し差し込んでみて確かめること。もう一つの方法は、少々乱暴ですが、「花がくったりとうなだれて来たら水やりのサイン」と、覚えておいてください。シクラメンは、もともと、乾燥した気候が好きな植物。多少、乾きすぎても枯れることはめったにありません。逆に、水をやりすぎて、根を傷めてしまう方が多いので、うなだれるくらい乾いてから、水をあげるくらいの気持ちでいた方が、ちょうど良いかもしれません。
咲き終わった花や傷んだ葉はこまめに取る
最後にもうひとつ、咲き終わった花や黄色く変色した葉は、根元から取って処分しましょう。咲き終わった花をすかさず取ることで、次に咲こうとするつぼみに栄養分をまわすことができます。また、古くて傷んだ葉などが、カビなどの菌の住みかになることが多いのですが、特にシクラメンは、乾燥した地中海沿岸地域原産のせいか、カビなどの菌に冒されやすい性質を持っています。こういった葉を見つけたら、すぐに根元から取ってしまいましょう。花も葉も、根元をつまんで、プチッと引っ張れば、はさみを使わずに簡単に取ってしまえます。日ごろの水やりのときに、古い花と葉のチェックを習慣づけてしまいましょう。【関連記事】
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