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シクラメンを長く楽しむ秘訣は選び方にアリ(2ページ目)

あなたの家のシクラメン、毎年、何月まで楽しめますか? シクラメンが長持ちするかどうかは、選んだ段階で決まるといっても過言ではありません。シクラメンを買う際のチェックポイントと、管理のコツを紹介します。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

さらにこだわるなら、土と鉢のタイプに注目

底面吸水タイプの鉢
このように、鉢の底に水を溜めておく部分のあるものが、底面吸水タイプの鉢
この他に気に留めておくと良いことは、使われている鉢のタイプと土の種類です。最近のシクラメンには、「底面吸水」といって、鉢の底に水を溜めておく部分があって、そこから浸透圧を利用して吸水される仕組みの鉢を使ったものと、通常の鉢を使ったものの2タイプが出回っています。土も、ピートモスを使ったものと、培養土を使ったものがあります。ピートモスとは、ミズゴケなどの有機物が、寒冷地の低湿地で長年月の間堆積し、腐植化したもののことで、軽くて通気性、吸水性に富んでいるのが特徴です。

一般的に、培養土を使ったものの方が、葉が大きく、がっちりと育つ傾向があり、ピートモスで栽培されたものは、繊細に育つ傾向があるようです。

ピートモスは、底面吸水鉢に使われていることが多いようです。この鉢は、水やりの頻度が少なく済んで便利なのですが、ピートモスは、一度、完全に乾いてしまうと、水をはじいてしまうという欠点があります。ですから、一度水やりを忘れて完全に乾かしてしまうと、水を溜めておく部分にいくら水を入れても、吸い上げなくなってしまうので、たまには上から水をかけてあげるなどの注意が必要です。

結局、どちらを選べば良いのでしょうか?私個人としては、がっちりと丈夫に育ったものの方が好きなので、培養土で栽培されたものを選びます。これは、水を切らしてぐったりとしてしまっても、すぐに復活してくれるので、助かるという面も、あるんです。


置き場所と水やりがポイント

明るい窓辺
シクラメンの置き場所は、このような明るい窓辺が最適。
選び方の次に重要なのは、やはり、管理方法。中でも、シクラメンの場合、置く場所によって、花の咲き方が格段に違ってきます。

シクラメンにとって最適な場所は、「日当たりが良く、昼間でも涼しい室内」です。

要するに、日当たりの良い窓辺が良いのですが、部屋によっては、窓辺に日が当たると、室内のエアコンとの相乗効果で、ものすごく暖かくなってしまう場合がありますね?こういった場所は、あまり適切とはいえません。そういう場所では、夜から朝方にかけて、一気に温度が下がり、昼夜の温度差が大きくなる場合が多いのですが、昼夜の温度差が大きければ大きいほど、植物にとってはストレスとなり、徐々に弱ってきてしまうということと、温度が高すぎると、花の寿命が短くなってしまうというという欠点があります。


置き場所の次に重要なのはやはり、水やり。
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