「助手席」を英語で言うと?
ヨーロッパでも席が横に並んだopen salonスタイルの列車が増えています |
まず、タクシーに乗るときですが、「助手席に座ってもいいですか?」は次のように言います。
May I take the front seat?
(メイアイテイザフランシート/助手席に座ってもいいですか?)
ロンドンやニューヨークでは基本的に助手席に座ることができないので、必然的にback seat / rear sear(後部座席)に乗ることになります。一方、オーストラリアやニュージーランドでは、客が1人の場合、助手席に座るのが一般的。どちらに乗ればいいかわからないときは、とりあえずMay I take ~?で尋ねてみるといいですね。ちなみに「トランク」はアメリカ英語ではtrunkですが、イギリス英語ではboot [ブート]と言います。
それでは次に、列車の例を見てみましょう。「車両」はcarまたはwagonで、「1台目の車両」はfirst car / wagonとなります。座席の「列」は飛行機や劇場の座席などと同じrowを使い、「前から3列目、窓側の席」は、a seat in the third row from the front, on the window sideと言います。なお、first class(1等)とsecond class(2等)があることをご存じの方は多いかと思いますが、中にはpremium class(特等)というものもあります。
ヨーロッパでは座席が向かい合わせになっているcompartment(コンパートメント=仕切られた部屋)スタイルの列車も多いですよね。逆に、日本のように座席が横一列に並んでいる座席配置を、open salon(オープンサロン)と言います。チケットを買う際にどちらのスタイルか聞いてみたかったら、こんな風に言うといいでしょう。
Is it compartment or open salon?
(イズィトコムパートメントアオウプンサラン/コンパートメントですか、オープンサロンですか?)
「荷物置き場」はluggage rack またはbaggage rackで、特に頭上にあるものはoverheard luggage / baggage rackと言ったりします。rackはご存じ、日本語でも「ラック」と使われる「棚」という意味の語ですね。
駅の「改札」はwicket(門、小窓)という言葉を使ってticket wicketと言います。ただし、ヨーロッパの駅ではticket wicketがないことが多く、代わりにホームにあるvalidating machine(日付を刻印する機械)でvalidation(有効にすること=日付を記すこと)を行い、車内でticket inspection(検札)を受けます。日本では検札は少なくなりつつありますが、ヨーロッパでは依然として健在、しかも車内でチケットを買ったり精算をしたり、ということはできないので要注意です。
このほか、地下鉄やバスなどで使用できるおトクなロンドンのOyster Card(oysterはここでは「カキ」ではなく「思いのまま」という意味)、香港のOctopus Card(文字通り、octopus=タコの足のようにあちこちに伸びるという意味らしい)など、行き先によって覚えておくと便利な言葉はいろいろあります。今度ぜひ、ホームページなどで訪問国の交通機関の情報をチェックしてみましょう。
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