日本人の英語が通じない原因とは
日本人の英語が通じない原因とは
「朝食を食べる」はeat breakfast?
「飛行機に乗る」はtake an airplaneとも言います
■I'll ride the flight to Tokyo.
(東京行きの便に乗ります)
→NG!
rideの基本は馬とか自動車に乗ることなので、「飛行機の便」にrideするのはムリみたい。こんなときは、takeを使ってこう言ってください。
I'll take the flight to Tokyo.
(アイルテイクザフライトゥトウキョウ/東京行きの便に乗ります)
■I ate breakfast.
(朝食は食べました)
→NG!
eat(過去形はate)は実際に口を動かしてもぐもぐ食べる感じをイメージさせるから、breakfastっていう食べ物があるみたい?! 「朝食を食べる」っていうときは、haveを使うのが定番。
I had breakfast.
(アイハドブレクファスト/朝食は食べました)
■I made a reservation.
(予約しました)
→OK!(アイメイダリザヴェイシャン)
「予約をする」に使う動詞はmakeでOK。do a reservationやtake a reservationとは言わないから気をつけて! ちなみに「アポを取る」もmakeを使ってmake an appointmentと言います。
それでは、次の言い方はOK?NG? 自分で考えてみましょう。
■It was raining strongly.(雨が強く降っていた)
■We made a small trip to Versailles.(ベルサイユへ小旅行をしました)
■I took a bath this morning.(けさお風呂に入りました)
コロケーションが違うと通じない!
日本語にも英語にも、「言葉の正しい組み合わせ」というものがあり、自分で勝手に表現を作っても、うまくつながらなかったりします。ここでは、果たして前のページの言い方が正しいかどうか見ていきましょう。■It was raining strongly.
(雨が強く降っていた)
→NG!
rainの場合、「強く」はheavilyまたはhardと言います。英語では雨は「重い」ものなんですねえ。
It was raining heavily.
(イトワズレイニングヘヴィリー/雨が強く降っていた)
■We made a small trip to Versailles.(ベルサイユへ小旅行をしました)
→NG!
small tripだと「たいしたことない旅行」みたいなので、ちゃんと「期間の短さ」を表すshortを使ったほうがいいですね。
I made a short trip to Versailles.
(アイメイダショートリプトゥヴァーサイ/ベルサイユへ小旅行をしました)
■I took a bath this morning.(けさお風呂に入りました)
→OK!
「お風呂に入る」はenter a bathじゃなくてtake a bathと言います。have a bathだとまるで「風呂を持つ」のように思えるかもしれないけれど、実はhaveでもOK!
こういった言葉の組み合わせを「コロケーション」といい、単語や文法が合っていても、コロケーションが間違っていると、話が通じないことが多々あります。「でも、それはネイティブに教えてもらわないとわからないのでは?」と思うかもしれませんが、今はネット上で検索をすることで、日本人学習者が一人でコロケーションのよしあしを調べることができるようになったのです。
『アメリカの子どものように英会話を覚える本』
足立恵子著、中経出版刊
【関連記事】