ありがとうを英語で伝えるには?
「ありがとう」を英語で丁寧に伝える表現
ありがとうの言葉も大切だけど、相手の目をみて笑うことも大切
■A 外国では本当に、ビックリするほど親切な人に会うことがありますよね。その人はきっと、「今日はよその国の人にいいことをしてあげた」とうれしい気分になっていると思うので、「お礼が足らない」と心配しなくても大丈夫だと思います。ただ、「どうしてもちゃんと伝えないと気がすまない」という場合には、例えばこんな方法があります。
1)相手の目を見て、ニッコリと笑って"Thank you!"
英語のコミュニケーションでは、自分の気持ちを相手に伝えたいと思うとき、とにかく相手の目を見ることが大事です。そして、相手を見るあなたの目が感謝の気持ちであふれていたら、それはどんな言葉よりも、相手の心にしっかりと届くのです。いかがでしょうか? 一見簡単そうですが、普段目と目でコミュニケーションを取る習慣のない日本人には、かえって難しいかもしれませんね。
2)It's very kind of you.を付け加える
英語では「ありがとう」と伝えたいとき、It's very kind of you.とかIt's very nice of you.と言うことがあります。これは、「あなたはなんて親切なんでしょう」という言い方なのですが、実際には「親切にしてくれてありがとう」という気持ちを込めることができます。そこで、Thank you. It's very kind of you.(ありがとう、本当ご親切に)と言うと、感謝の気持ちをいっぱいに表している感じが出るのです。
3)別れ際にI hope you'll have a great day.と言う
英語圏では、相手にいいことがあるよう祈ってあげるのは、相手への感謝や思いやりを示すためのよい方法です。May God bless you.(あなたに神の祝福がありますように)と言う人もいますが、これだとちょっと大げさな感じがする場合もあるので、I hope you'll have a great day.を覚えておくといいでしょう。通常Have a nice day.と言うところを、「あなたのような素晴らしい人は、本当に素晴らしい1日が過ごせますように」という気持ちを込めて言うのです。
ちなみに、Thank you.(ありがとう)の丁寧な言い方にI appreciate it.(感謝します)がありますが、これは丁寧なだけで、必ずしも「感謝の気持ちがたくさんこもっている」ことにはなりません。ビジネスの場などで、ちょっとあらたまった感じを出したいときに向いています。
「ありがとう」を英語でスムーズに! 感謝を表す英会話の例文
海外の駅は複雑な場合があり、誰かに聞かないとわからないことも
(駅まで連れてきてもらって)
A: Here's the station.
(ここが駅です)
B: (相手の目を見ながら)Thank you!
(サンキュー/ありがとう)
A: You can buy a ticket over there.
(あそこでチケットが買えますよ)
B: Thank you. It's very kind of you.
(サンキュー。イツヴェリーカインドヴユー/ありがとう。本当にご親切に)
(重い荷物を運ぶのを手伝ってもらって)
A: Is everything all right?
(大丈夫ですか?)
B: Yes. (相手の目を見ながら)Thank you!
(イエス。サンキュー/ええ、ありがとう)
A: Have a nice day.
(よい1日を)
B: You too. I hope you'll have a great day.
(ユートゥー。アイホウプユールハヴァグレイトデイ/あなたも。どうか素晴らしい1日を)
英語のコミュニケーションのもう一つの特徴として、日本語では別れ際に「本当にいろいろとどうも。それじゃあ、お気をつけて」のように別れを惜しむやりとりがあることが多いのですが、英語圏では用事が終わるとあっさりと別れてしまうことが多いようです。Good-bye.と別れの言葉を言わないことも、多々あります。そこで、お礼を言う立場のときも、あまりもったいぶらず、すかさずI hope you'll have a great day.と声をかけてあげるのがよさそうです。
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