ルール9:礼儀をわきまえつつも率直に語ろう!
日本文化を簡単なフランス語で語るならこれ! |
フランス語には「いってらっしゃい」や「お疲れさまでした」のようにréponses préétablies(あらかじめきめられた応答)や「遊びに来て下さい……(でもなるべく来ないでください)」のようなformules creuses(中身を伴わない定型表現)はほとんどありません。もしフランス人に「遊びに来て」といえば、ほぼ確実にやってくるでしょう。
フランス人と上手にコミュニケーションをとるためのコツの大部分はpolitesse(礼儀)に関するシンプルな規則ばかりです。フランス語はpolitesseを念頭においてさえいれば、自由に語ることができる言語です。一般的にイメージされていることとは逆に、フランス人は他人を傷つけないためのménagement(慎重な配慮)なしに、自分の意見をダイレクトに表現したりはしません。
それ故、時に日本人のようにje crois(~だと思います)、il me semble(~のように思われます)のようなformules d'atténuation(語気緩和の定型句)を使うことはありますが、日本語の「ではないかと思いますが……」というレベルに並ぶほど込み入った表現ではありません。あまりにもalambiqué(込み入った)こうした文句は、locuteur(話し手)の自信のなさととらえられ、発言のレベルを下げるものとなりますので気をつけてください。