月に一度ポッドキャストChocolatとのコラボレーションとしてお届けしている音声付き記事。第10弾の共通テーマとして取りあげたのは、film noir(フィルム ノワール)の帝王Lino Ventura(リノ・ヴァンチュラ)。All Aboutでは、彼の代表作『Les Aventuriers』(邦題:『冒険者たち』)の世界を楽しみながら、フランス語のお勉強をしてみましょう。

楽しく切なく美しい三角関係:『冒険者たち』

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©Société Nouvelle Cinématographie (SCN) - Paris 1967
Lino Ventura演じるmécano(メカノ/修理工) Roland(ロラン)とpilote(ピロット/パイロット)Manu(マヌー/Alain Delon)は、年齢こそ違え固い友情で結ばれている親友同士。そこに現れるjeune artiste(若きアーティスト/芸術家) Laetitia(レティシア/Joanna Shimkus)。

それぞれの夢に破れ、意気消沈した三人が出かける宝探しの船旅と美しくも哀しい結末で知られるフランス映画『Les Aventuriers』を語るのにくどいあらすじは似合いません。

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『冒険者たち 40周年アニウ゛ァーサリー エディション・プレミアム』DVD発売中/HD DVD・12月21日発売
発売元:ショウゲート 販売元:アミューズソフトエンタテインメント
公開40年を記念してこの夏発売されたアニヴァーサリーエディションのDVDのクレジットにあるように、「映画史上、日本人が最も愛したフランス映画」の一つであることは誰もが認めるところでしょう。

Lino Venturaのにじみでる渋さ、Joanna Shimkus(ジョアンナ シムカス)のピュアな美しさ。さらにAlain Delon(アラン ドロン)の美男子ぶりは、「なぜ日本のマダムは異常にAlain Delonが好きなのか?」という素朴な疑問にはっきりとした答えをだしてくれます。

この三人が織りなすせつなく美しい世界にまずは画面を通してどっぷりはまりこんでいただくことを声を大にしておススメしておきましょう。

現代に蘇る宝島:Fort Boyard

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まさに海に浮かぶ船のようなFort boyard
さて、この映画『Les Aventuriers』の中で、フランス語学習者であれば是非いつかは足を運んでいただきたいミステリアスな場所についてもご紹介しておきたいと思います。

映画の中では、Laetitiaが購入したいと言い残し、Rolandがその遺志を引き継ぎホテルを建設する計画をたて、さらにはManuが銃弾に倒れたFort Boyard(フォール ボワイヤール)。

パリからのTGV(テージェーヴェ/新幹線)直結で、気軽に足を運べるようになった港町La Rochelle(ラ ロシェル)にほど近い海に浮かぶfortification(フォルティフィカシオン/要塞)です。

その土地柄、長い歴史においてprison(プリゾン/牢獄)にも使用されたことのあるこの要塞の名は、現代フランスではむしろ同名のテレビ番組としてお馴染み。夏季限定で放映されるこの番組が宝探し番組である理由は、もちろん映画『Les Aventuriers』によるもの。撮影地そのものがすでに「冒険モード」だといえます。

こんな場所を目指して、魅力的な仲間と宝探し。一生に一度くらいは財宝を求めて冒険旅行で夢を追いかけたいものです。ということで、あなたの周りにいる「冒険者」をこんなフランス語の台詞で探してみましょう。

次ページでは、気になるあの人の「冒険者」度合いをはかろう!をお送りします。