哲学的にみた ロン ポワン
あなたは快適な路上をドライブしている。周囲の環境はなかなかいかしていて、交通の流れもいいほうだ。そして、白線が前へ前へとみちびいてくれる心地のよい感覚に酔っている。自分自身との完璧な調和を感じていて、ぼんやりとラジオに耳を傾けている。フランスの至る所で見られるrond-point |
ロンポワンならスイスイと入り込み、簡単に通り抜けられる。あるいは、すべて承知の上で、くるくる回る渦巻きのめくるめく動きに身をゆだね、ロンポワンを数周することだってできる。この即興的な「回転木馬」から好きなときにおりる術は心得ているのだから。ちょっと目が回ってきたぞ。でも、行くべきルー トはわかってる。おや、どの道だったっけ? ちょっと「クラクラ」???ブラボー!これこそまさに、真のエキサイティング!先が見えないからこそおもしろいってわけだ!
さて、www.rond-point-prod.comは、まあこんな感じです。そこに入って、いろいろなものをつまみ食いしたり、好きなものだけチョイスする。フランス語や映画、写真をパラパラと眺めてみたり、知らなかったアーティストたちに出会ったり。楽しさや好奇心に導かれて、パトリスやまさしく「人種のるつぼ」である彼のスタッフたち(なおと, フレッド, ジャメル, スブリム, バブ, モーリー,花ちゃん ...)が楽しんでつくっているものを見るために、もう少しだけ長居することだってできる。
あまりもの悪趣味にタジタジとなって、すぐにその場を立ち去ることだってできる。だからって、僕らは文句を言ったりしないだろう。僕たちはありのままの人間が好きだし、人をさばいたりしない。これもまた、「ロン ポワン」の哲学なんだ。
道中気をつけて、めいっぱい楽しんで! (できればフランス語で)
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