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『ダ・ヴィンチ・コード』でフランス語(2ページ目)

映画の公開も間近にせまり、話題沸騰の『ダヴィンチ・コード』。フランスが舞台でもあるこの作品。キーワードとなるフランス語を覚えて、お楽しみ度をアップさせましょう。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

芸術作品のフランス語タイトルをマスター

homme
『ウィトルウィウス的人体図』の一部
それでは、『Da Vinci Code』を鮮やかに彩るLeonard de Vinci(レオナ?ル・ド・ウ゛ァンシ/レオナルド・ダ・ヴィンチ)の作品についてみていくこととしましょう。

  • l'Homme de Vitruve (ロム ヴィトリュヴ/ウィトルウィウス的人体図)
  •  

    Vitruveはローマ時代の建築家の名前、homme(オム)は、フランス語で「人間・男」を意味します。


  • La Cene(ラ セヌ/最後の晩さん)
    cene
    『最後の晩さん』の一部


  • ceneという単語は「聖餐(さん)式」の意味もありますが、大文字表記では、キリストの「最後の晩餐」を意味します。『Da Vinci Code』を読んで、目を皿にして見直した方は数知れず!


  • la Vierge aux rochers(ラ ヴィェルジュ オ ロシェ/岩窟の聖母)
    vierge
    『岩窟の聖母』の一部


    viergeは、もともと「処女」の意味。大文字表記では、「聖母マリア」もしくは、「おとめ座」となります。rochersは、「岩・岩壁」を意味する単語rocher(ロシェ)の複数形。前につくaux(オ)は、場所を表す前置詞a(ア)と後ろに続くrochersにつく定冠詞les(レ)が合体(縮約)したものです。


  • la Joconde (ラ ジョコンド/モナリザ)


  • おそらく世界で最も有名な絵の一つでしょう。『Da Vinci Code』の表紙を飾るモナリザ。そのモデルが、フィレンツェの絹商人 Francesco del Giocondo(フランチェスコ・デル・ジョコンド)の妻であるという説から、フランスでは、Mona Lisaではなく、 La Joconde (ジョコンド婦人)と呼ばれるのが一般的です。

    小道具・キーワードもバッチリマスター!

    たくさんあるキーワード・小道具は丸暗記してしまいましょう。
  • Opus Dei (オプス・デイ)
  • Prieure de Sion(シオン修道院)
  • La Cle de voute(クレ・ド・ヴット/キー・ストーン)
  • Le Pentacle/Pentagramme etoile(ペンタクル/五ぼう星)
  • La Suite de Fibonacci(フィウ゛ォナッチ数列)
  • Le nombre PHI / La Divine Proportion 1,618(黄金比 1.618)
  • La Rose ligne(ローズライン)
  • La Saint-Graal (聖杯)
  • un cryptex (クリプテックス)
  • Marie de Magdala(マグダラのマリア)
  • L'Atbash(アトバシュ)

    「黄金比」を表す数字に関しては注意が必要です。小数点は、フランス語ではvirgule(ヴィルギュル/コンマ)で表記しますので覚えておきましょう。ちなみに、この場合の数字の読み方は、un virgule six cent dix-huit(アン ヴィルギュル シ サン ディズユイット)。

    最後のおまけ!使ってみたいこのセリフ

    それでは、最後に『Da Vinci Code』から、使えるセリフを1つご紹介しましょう。日本語バージョン『Da Vinci Code』にも、フランス語で丸ごとでてきていますよ。

    Bonjour, vous etes bien chez Sophie Neveu, je suis absente pour le moment...(ボンジュール ヴーゼット ビアン シェ ソフィー ヌヴー
    ジュ スイ アプサント プール ル モマン)
    「もしもし、こちらはソフィー・ヌヴーです。ただいま外出しております…」

    そう、留守番電話の録音メッセージです。Sophie Neveuの箇所をあなたの名前に変えれば、立派な留守番メッセージのできあがり。男性の場合は、absenteの部分を、男性形のabsent(アプサン)に変えてください。ちなみに、「発信音の後にメッセージをどうぞ。」は、Veuillez laisser votre massage apres le bip sonore. (ヴィエ レセ ヴォトル メサージュ アプレ ル ビップ ソノール)。最後に、Merci ! (メルシー/ありがとう)をお忘れなく!

    【参考文献】
  • ダン・ブラウン著 越前敏弥訳 『ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下』 (角川文庫)

  • Dan Brown, Traduit par Daniel Roche, Da Vinci Code (POCKET, Paris, 2006)

    【関連記事】
  • ついに映画化!『ダ・ヴィンチ・コード』【All About 映画】

  • 英語耳!『ダ・ヴィンチ・コード』&用語集【All About 映画で学ぶ英会話】

  • ロンドン編ダヴィンチ・コードの舞台を巡る【All About 海外のホテル】


  • 【関連リンク】
  • ダ・ヴィンチ・コード(Web KADOKAWA):「フォトギャラリー」のページで、記事に関係する写真を見ることができます。

  • Sony Pictures -ダ・ヴィンチ・コード:映画『ダ・ヴィンチ・コード』に関してはこちらのページで。予告編も見られます。
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