箸検定を作って、という声に応えて
世界で唯一の箸検定が登場 |
小倉さん:かねてから成人で正しく使える人は少ないと思っていました。私の実感では20%に満たないのではないでしょうか。そこで私は食の仕事を通し、箸の持ち方や箸にまつわる文化や知識について、長年に亘りその大切さをお伝えしてきました。
それが講演や研修、セミナーや講座といった依頼を受けるようになり、また箸検定を立ち上げて欲しい、といったご要望もいただくようになりました。なかなかご要望にお応えできないままでしたが、ここ最近の食生活について、非常に強い危機感を覚え、箸検定を立ち上げました。この検定をきっかけに、食生活の見直し、心にゆとりを持って暮らせる社会になって欲しいと思っています。
箸を通して、和の良き心を伝えたい
ガイド:箸の持ち方を正しくすることで、心にゆとりがでる、というのはどういうことでしょうか?小倉さん:箸の持ち方を正しくするには、幼いときでしたら食事のたびに指導する人と時間が必要です。成人の場合は、すでに習慣化しており、直すには時間と指摘する人が必要です。個食、ファーストフードといった食生活では自然には不可能です。
また箸を、なぜ日本人は箸を一番簡単な「さす」という方法ではなく、はさむのか?食物を大切にいただき命をつなげる意味があるからです。そうした箸について学ぶことで、日本の良き文化を感じることができます。
箸を通して、日本人が個食、ファーストフードといった食生活によって失ってきた日本の良き心、感謝の心といった和心をお伝えし、心にゆとりを持った生活に立ち返ってもらいたいと思います。それをできるのが箸美人だと思っています。
箸美人が、日本を救う?!
ガイド:不況の今、外食の機会も減り家での食事を見直すチャンスですね。小倉さん:生活の中で食事はなくては生きていかれません。命につながる大切な食事の時間を心豊かに過ごせるよう、和心の伝道師である箸美人が増えることを期待しています。
ガイド:箸美人が閉塞感漂う日本を救うことになるかもしれませんね。
未経験から食の世界に転身。そして150もの資格を持つ小倉さんご自身について伺います。