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フードコーディネーター:キッカケは介護食(4ページ目)

「資格で輝く女性」vol.2は、2000年にフードコーディネーター試験に合格、2001年に調理師免許を取得した吉村静さん(32歳)にお話を伺うとともに、「ひなまつり料理」を提案してもらいました。

執筆者:All About 編集部

フードコーディネーターの仕事
合格後はフードコーディネーターとして活動開始。新設間もない資格が注目された。

-そして、フードコーディネーターに続き調理師免許を取得され、その後の活動について教えてください。
もちろん本業の仕事は退職し、「食」関連企業を数社受けました。運良く、すぐに大手食品販売会社と契約することができました。当時まだ新しい「フードコーディネーター」という資格を取得していたことが担当の方の目に留まったようです。また、全く違う分野での職歴をもつ私に与えられたもう一方の任務は、現場での統制力、判断力、行動力を駆使して人材育成をすることでした。

-フードコーディネーターとしてどのような仕事をされたのですか?
新規店舗での販売促進ですね。商品の付加価値を高めいかに美味しく見せるか、ということです。今でも得意分野ですね。その会社のほかには、旅館等のメニューの選考役などもしました。とにかく、この仕事は現場で経験をつむこと、です。そのためには「人とのつながり」が重要です。仕事を紹介されたら、紹介してくれた人、そして自分の信頼を裏切らない結果を出すことが大切です。

-今は結婚されて、プライベートとの両立はどうしていますか?
今は主人の専属調理人です(笑)。結婚するときに、やめよう、と自分で決めました。フードコーディネーターは早朝4:00から始まる仕事や、長期で家を空けなくてはならない仕事などがあります。家庭を大切にしたい気持ちを優先しました。また、仕事として引き受けるからには「フードコーディネーター」の資格に恥じない結果を出さなくてはなりませんし。仕事でも家庭でも、人のために、いかに美味しく楽しい食事を提供するか、ということには変わりありません。

-2004年に料理技術検定の上級を取得されていますね
結婚を機に、スクールも卒業しました。そこで自分の技術がどこまで通用するのか試してみようと思いました。ケジメをつけようと。それまでの集大成ですね。

-では、今は充電中ですね。これから、について教えてください。
具体的に、いつ、どうする、ということは決めていませんが、いつでも再スタートできるポジションを保つために、意識は常に高く保つよう心がけています。独身の頃にはなかった主婦の視点も活かし。。。スーパーの価格変動率を調べてしまったり(笑)。どんな立場だろうとも「食」に囲まれていることが幸せです。将来的には、私の原点である「介護」の分野にフードコーディネーターとして「食の改善」を提案していきたいですね。そのために、介護・福祉や栄養の勉強をはじめようと思っています。

-最後にフードコーディネーターを目指す人にアドバイスをお願いします。
フードコーディネーターということであれば、とにかく現場で経験をつむことが大切だと思います。そのために人とのつながりを大切にすること。誰にでも「はじめ」があります。「苦手」や「壁」もある。「好き」を仕事にすることは難しく、超えるものを得て自分の世界が拡がっていく。その中に「好き」を見い出せれば『食業』は無限に拡がりのある仕事ですよ。

いろいろな場面で常に全力疾走だったようですが、その彼女の姿勢が信頼につながったようです。そして今、全てをやめた潔さは、「やるだけやった」という達成感と「これからもフードコーディネーターとしてやっていける」という自信につながっているのだと思います。

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