胡麻だれの鯛茶漬け

梅雨明け間近のこの時期、晴れても雨でも、蒸し暑く、不快な日がつづく。

こんなときは、えてして食欲も鈍りがちで、ご飯も「サラサラッ」と食べられる、お茶漬けなどが有難くなる。

今回、お茶漬けとはいっても、きちんとした和食のお店でないとなかなか食べられない、「胡麻だれの鯛茶漬け」を紹介したいと思う。

鯛茶漬けも、作る人、お店によって味付けは様々のようだが、ここでは、甘みを加えず胡麻のねっとりとした風味を味わえる、“大人の”鯛茶漬けを紹介しよう。


■材料 (2人分ぐらい)

・鯛切り身(さしみ用) お好みの量
・白胡麻 大さじ5
・わさび(すりおろしたもの) お好みの量
・濃い口醤油 大さじ5
・酒 大さじ1

・炊きたてご飯
・お茶(お好みで緑茶、ほうじ茶など)



■作り方

1. 白胡麻を軽く煎ってから、すり鉢に入れて、しっかりと擂る。



2. 胡麻全体から油分が染み出してきて、ペースト状に近くなるまで丁寧に擂っていく。
今回は、ねっとりとからみつくようなタレを味わうために、しっかりと擂っていくが、ざっと粗さが残る程度に擂ると、さっぱりと、そして胡麻の食感が活きて、また別の味わいが楽しめる。



3. 胡麻がペースト状になったら、酒を事前に小鍋などでさっと沸騰させてさました、“煮切り酒”を加えて、擂り混ぜる。


4.
次に、濃い口醤油を少しづつ加えながら、擂り合わせていく。
醤油をすべてあわせたら、すりおろしたわさびを適量加えて、全体をざっと擂り混ぜて“胡麻だれ”とする。

すぐ使わない場合は、このままラップをして冷蔵庫で一週間ぐらいは持つ。



5.
鯛は、お茶で火が通りやすいように、普通の刺身よりもやや薄めに削ぎ切りにする。

6. 削ぎ切りにした鯛を、先ほどの胡麻だれにあわせ、全体をざっと混ぜておく。

天然ものの鯛であれば、風味と歯ごたえを楽しめるよう、5~10分程度たれに漬けておく。
養殖ものであれば、10~30分程度漬けておくと、美味しく食べられるようだ。


7. 炊きたてのご飯を茶碗によそって、胡麻だれに漬けておいた鯛を盛り、わさびを適量添える。
これだけでも十分美味しいが、ここに熱々のお茶をそそぎ入れよう。

鯛の上から、そっと回しかけるようにそそぐと、削ぎ切りにした鯛が、“クッ”と反り返って、全体が霜降り状にほんのりと火が通る。
あまり火が通らないのが好みであれば、茶碗の周辺からお茶をそそぐといいだろう。


お茶をそそいだら、熱々のところをざっとかきこんで味わおう。

ねっとりと絡んだ胡麻だれのコクと、霜降りの鯛の身が、絶妙の相性だ。

お茶は、普通の緑茶を使うのがポピュラーだが、お好みでほうじ茶などを使うのも、また風味が変わって面白いだろう。
今回は、お茶漬けのさっぱり感をだそうと思い、甘みの少ない「くき茶」を使ってみたが、これは後味も軽くて、とても爽やかな鯛茶漬けを楽しめた。

いい鯛が手に入る機会があれば、調理自体には、ほとんど手間はかからない。 ぜひ一度“大人の茶漬け”を味わってみてほしい。

 


 

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