胡麻だれ鯛茶漬けの作り方
お茶漬けとはいっても、きちんとした和食のお店でないとなかなか食べられない、「胡麻だれの鯛茶漬け」の作り方を紹介したいと思う。
鯛茶漬けも、作る人、お店によって味付けは様々のようだが、ここでは、甘みを加えず胡麻のねっとりとした風味を味わえる、“大人の”鯛茶漬けのレシピを紹介しよう。
材料 (2人分ぐらい)
- 鯛切り身(さしみ用) お好みの量・白胡麻 大さじ5
- わさび(すりおろしたもの) お好みの量
- 濃い口醤油 大さじ5
- 酒 大さじ1
- 炊きたてご飯
- お茶(お好みで緑茶、ほうじ茶など)
作り方
1. 白胡麻を軽く煎ってから、すり鉢に入れて、しっかりと擂る。
2. 胡麻全体から油分が染み出してきて、ペースト状に近くなるまで丁寧に擂っていく。
今回は、ねっとりとからみつくようなタレを味わうために、しっかりと擂っていくが、ざっと粗さが残る程度に擂ると、さっぱりと、そして胡麻の食感が活きて、また別の味わいが楽しめる。
3. 胡麻がペースト状になったら、酒を事前に小鍋などでさっと沸騰させてさました、“煮切り酒”を加えて、擂り混ぜる。
4. 次に、濃い口醤油を少しづつ加えながら、擂り合わせていく。
醤油をすべてあわせたら、すりおろしたわさびを適量加えて、全体をざっと擂り混ぜて“胡麻だれ”とする。
すぐ使わない場合は、このままラップをして冷蔵庫で一週間ぐらいは持つ。
5. 鯛は、お茶で火が通りやすいように、普通の刺身よりもやや薄めに削ぎ切りにする。
6. 削ぎ切りにした鯛を、先ほどの胡麻だれにあわせ、全体をざっと混ぜておく。
天然ものの鯛であれば、風味と歯ごたえを楽しめるよう、5~10分程度たれに漬けておく。
養殖ものであれば、10~30分程度漬けておくと、美味しく食べられるようだ。
7. 炊きたてのご飯を茶碗によそって、胡麻だれに漬けておいた鯛を盛り、わさびを適量添える。
これだけでも十分美味しいが、ここに熱々のお茶をそそぎ入れよう。
鯛の上から、そっと回しかけるようにそそぐと、削ぎ切りにした鯛が、“クッ”と反り返って、全体が霜降り状にほんのりと火が通る。
あまり火が通らないのが好みであれば、茶碗の周辺からお茶をそそぐといいだろう
おすすめの食べ方
お茶をそそいだら、熱々のところをざっとかきこんで味わおう。
ねっとりと絡んだ胡麻だれのコクと、霜降りの鯛の身が、絶妙の相性だ。
お茶は、普通の緑茶を使うのがポピュラーだが、お好みでほうじ茶などを使うのも、また風味が変わって面白いだろう。
今回は、お茶漬けのさっぱり感をだそうと思い、甘みの少ない「くき茶」を使ってみたが、これは後味も軽くて、とても爽やかな鯛茶漬けを楽しめた。
いい鯛が手に入る機会があれば、調理自体には、ほとんど手間はかからない。 ぜひ一度“大人の茶漬け”を味わってみてほしい。
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