「男の料理」の大切な情報源のひとつが“レシピ本”だ 。
今や書店にいけばありとあらゆるジャンルのレシピ本が数え切れないほど並んでいる。最近のレシピ本はレイアウトや写真が洗練されていて、見ているだけでもとても楽しいし、本棚に並べていてもサマになるような本ばかり。
初めての料理に挑戦するときには、当然これらのレシピ本を参考に料理にとりかかるのだけれど、何も買った本のレシピをちゃんと作ってみないと本が無駄かというとそんなことはない。
たくさんのレシピ本を毎日のように読んでいると、同じような料理でも少しづつ違う調理法だったり、まったく別のレシピを組み合わせて新しいメニューを考えたりと、とてもイマジネーションがわくし、何よりも“レシピ”は読んでいるだけで楽しい!
例え料理をする頻度がそんなに多くなくても、その分レシピ本を読んでいれば、一種イメージトレーニングのように料理の勘も鈍らないんじゃないかと勝手に思っている…。
かくいうガイドも、レシピ本集めがひとつの趣味とも言えるぐらいレシピ本を買いあさっているのだが、最近は増え続けるレシピ本に業を煮やした愛妻にとがめられ、なかなか買えないのがつらいところ。とほほ…。
さて、そんなレシピ本の中から、料理の参考書としての必須モノから、ときどき出して読むだけでも楽しいビジュアル系レシピ本まで、「これは!」と思う本を定期的に紹介していこうと思う。
■2002年5月8日更新!
Vol.1 「dancyu (ダンチュウ)」
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dancyu 定価860円(月刊) 発行:プレジデント社 |
元祖「男の料理」雑誌といえば「dancyu(ダンチュウ)」だ。ネーミングからして「男子厨房に入らず」ならぬ「男子厨房に入ろう」から来ていて、創刊以来10年以上にわたって料理にこだわる男の情報源となってきた。
なんといっても、自分で作れるレシピから、美味しいお店情報、とっておきの食材情報まで、とてもバランスよくできた“こだわりの料理総合雑誌”であるところがうれしい。
メインの特集は、たとえば“パスタもの”など大体一年に一度のペースで繰り返されるのだが、常に新しい視点での記事となっていて本当に飽きさせない。
まだ手にしていないのなら、まずは1年間買い続けてみよう。それだけでも十分な料理データベースとなるはず。(プレジデント社さんに何かもらってるわけではないけど…)
私ガイドも、学生のころ創刊3号からずっと買い続けている。1、2号はあとから取り寄せようと思っていたけど在庫切れで結局手に入らなかった。その後、引越しのたびに実家に他の本と一緒に送ったことがあり、社会人になって部屋も広くなったので取ってこようと帰省したら、「ダンチュウ?捨てちゃったよ」と母親…。ショックだった。
これからも変わらないクオリティを期待してます。
Vol.2 「男のための料理の基礎」
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男のための料理の基礎 定価2,000円 発行:扶桑社 |
もうすでに持っている人も多いかもしれない、エッセ別冊の「男のための料理の基礎」。
多分初版は1995年ごろだろうと思うが、今でも結構見かける(多分)ベストセラーだ。
「男のための…」とあるので、豪快な男向け(?)料理ばかりに偏ってると思いきや、まったくそんなことはなく、本当に家庭向きな基本的なレシピをきちんと取り揃えている。
それでいて、肝心のレシピや食材は、びしっと「こだわりの本格派」を貫いており、ある程度のベテランにも十分手ごたえのある内容となっている。
本当に大げさでなく、最初の1ページから最後のページまで、どれもこれも魅力的なレシピ、ノウハウが網羅されている。私も、何度も繰り返して読み、そして実際にレシピの通りに料理してみた本のひとつかもしれない。
これから料理を始めようという人も、ベテランの人も、老若男女問わず手元に置いておいて損のない一冊だと思う。
Vol.3 「ダッチオーブンクックブック」
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ダッチオーブンクックブック 本体1,800円 発行:辰巳出版 |
ダッチオーブンが、多くのキャンパーの間で評判になりだした頃に本屋さんで見つけて購入した。いまでこそ、ありとあらゆるダッチオーブンレシピ本が出ているが、その頃は、ほぼオールカラーできっちりとビジュアルで魅せてくれるこの本はめずらしかった。
全部で45レシピ。どれもこれもダッチオーブンらしく、豪快でシンプルで、なにより本当に旨そうなメニューばかり。シチュエーション別に、海、山、台所と3シーンの構成となっていて、「ああ、これもって海と山に行きてー」と思ったものだ。
ダッチオーブンに対する愛情すら感じられる冒頭コラムに始まり、巻末ではナラシから手入れまでを丁寧に、これまた思い入れたっぷりに解説している。編集者の「ダッチオーブンのすばらしさをわかってもらおう!」という気持ちが伝わってくる。
アウトドアにダッチオーブンを持ち出す機会があれば、ぜひこの中の一品に挑戦してみるといいだろう。ダッチオーブンの醍醐味を存分に味わえるはずである。
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