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「世界に誇る日本の町工場」岡野社長登場!(4ページ目)

携帯電話の電池ケース、痛くない注射針などを作り、日本の先端技術のトップランナーとして「ものづくり」の日本を代表する、岡野工業の岡野雅行社長に成功の秘訣をインタビューしてきました!

竹村 和浩

竹村 和浩

ビジネス英会話 ガイド

立教大学英米文学科卒。東京都立高校に6年間英語教諭として勤務後、株式会社公文教育研究会に海外派遣要員として採用。総合企画室・国際部担当等を経て、独立。民間リサーチ会社を経て、TLL言語研究所を設立、現在、株式会社ティエルエル 代表取締役。英検一級。

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まずは家庭教育なんだよ。

ガイド:日本では「ものづくり」は3Kなどと呼ばれて、今では、敬遠されてしまっているようですが。

岡野雅行社長
家庭教育でしっかりものづくりを教えなきゃだめと語る岡野社長
岡野社長:前に中学を不登校になった子に会ったんだけど、これが一目見たら、「いい職人顔」してるんだよ。一目で、職人向きだって分かったよ。だから、しっかり教えてやったら、仕事好きになっちゃってね。おまけにやる気がでちゃって、自分から工業高校へ行きたいって言い出して、中学に復学しちゃったんだよ。ここにきて、卒業したら働かせて下さいとまで言い出して、嬉しかったね。モノの作り方を教えて、実際にやって見せて、こうやってこう作って、こう売ったら、こんなに儲かるんだよ。って手取り足取り教えたら、自分で目標をもっちゃってね。

いまどき、家にいて、親が目の前で働く姿なんか、見てないんだと思うよ。だから、わかんないんだよね。働くってことの面白さが。でもあの3Kってのは、実際儲かるんだよ(笑)いやほんとに!だって誰も嫌がってやらないんだろ(笑)だったら、儲かるに決まっているよ!そんなものなんだよ。安くて誰もやらない仕事だって、やりようによっちゃ、ちゃんと利益が出る。

岡野工業成功の秘密
岡野社長が見せてくれた、廃品で作った恐竜。とてもよく出来ている!
それと、この間、ベトナムに行ったとき、子供たちがガラクタを集めてさ、面白いもの作ってるんだよ。これがそうなんだけどさ、どう?立派でしょ!日本のこどもじゃいまどきこんなの作れやしない。よくできた恐竜さ。でも良く観てご覧よ。どれも全部半端ものでできてるんだ。(歯車の欠けたの、鉛管の破片などなど)

これをベトナムの子供たちは、誰にも教わらずに、自分の頭だけで考えてそれも、ただで手に入るガラクタ集めて作ってるんだ。何でかっていうと、それを売っておまんま食うためなんだよ。これが生きる知恵だよね。だから誰かから何か教わろう、人と一緒について行こうじゃなくて、何でも人と違う工夫を自分の頭を使って考えることがやっぱり大事なんだと思うよ。それをやっぱり親が背を見せて教えてやんなきゃ。

こんな恐竜は学校じゃ教えてくれない。学校に頼ってちゃだめなんだよ。だからウチの孫なんて、大学卒業前から、一流の船会社から誘われたけど、結局背広着る仕事は択ばなかった。サルベージの世界一の会社に行ったよ。贔屓目かも知れないけど、それは、俺の背中を見て育ってるからなんだと思う。手に職。肩書きより技術が大事って、言わなくても分かってるからなんだよね、きっと。

繰り返すけど、今、日本の技術力は世界ナンバーワンなんだ。だから、もう外国のどこそこでやってるからいいんだなんて考えてないで、本気で自信持って、自分の足で歩いたらいいんだよ。もっと自分に、自信と誇りを持って!っていいたいね。とにかく挑戦だよ、最後まで絶対にあきらめない。そして死ぬまで挑戦すること!少なくとも俺はそうしてきたし、これからもやり続けると思うよ。

最後に、岡野社長の成功の秘密をガイドなりにまとめて見ました!
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