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ロジックで読み解く郵政民営化 三角ロジックで観る郵政民営化(2ページ目)

今最もホットな話題である、郵政民営化。法案としては、緊急性が極めて薄いともいえる法案ですが、なぜ、いま「民営化」なのか?ビジネス英語に欠かせない、ロジックで、読み解いてみます。

竹村 和浩

執筆者:竹村 和浩

ビジネス英会話ガイド

三角ロジックで観る「民営化」のなぜ?

ロジックを分かりやすく説明する際によく使われるのが、三角ロジックと呼ばれる、図式です。

これは、命題(Propositon)を定めると、それを正しいとするための証拠(Evidence)とそれに基づく、新たな推論(Reasoning)が必要になるというのもです。

図にすれば次のようになります。

今回の国会質問での命題は、「なぜ民営化先にありきなのか?」という問いに対して、「金融コングロマリットの創出」を「仮説=命題」として提示していました。では、これを支える、証拠はあるかどうかということが次に問題になります。

証拠:
   1.民営化のメリットが明確でない。そのため、国民の関心が低い。
   2.民営化のための具体的な経営シミュレーションが明らかでない。
   3.政府は、上記2点に対し、説明できないかしようとしていない。
   4.企業買収を容易にする新会社法の成立と時期を同じくしている。
   5.民営化の時期のみにこだわり、その成果に言及していない。

他にも、様々にあげることができますが、上記の政府の行動を見ていると、
次に、これに基づく推論が可能になります。

上記の証拠1.で、私が知る限り、国民のメリットとして示されているのは、郵便局で、コンサートチケットが購入できるといった類のものでしかありません。答弁で、繰り返し使われる言葉が、「民間」という言葉で、民間になれば、よりよいサービスが提供されるはずだというものばかりです。しかし、「民間」には、明らかな経営不振や、倒産までもが含まれるのですから、そちらのリスクの方が重要です。しかも、それを防ぐための明確な経営プランが示されず、あとは、「民間努力」で、という一言では、全く説明になってはいません。

経営破綻した会社が、「民間として努力します。」という一点張りで、融資がえられないのと同じ理屈です。民営化の是非は、具体的な経営プランと見通しがあって、初めて論議できるものであるはずだからです。

そして、最後ロジックで決め手となるのは、メリット・デメリットの考察です。次は、誰が得をするのか?という点を観てみましょう!
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