いよいよ当日!「実技(論述)試験」体験記
私が受験した東京会場は、なぜか千葉県の海浜幕張(笑)。はるばる出かけていきました。受験者は一室に集められ、そこで一人ずつ試験会場となる「部屋番号」を知らされます。部屋の前まで行くと、各部屋ごとに係員らしき方が待機していて、中の面接官からの呼びかけに応えて誘導してくれます。
扉を開けて、びっくり。面接官二人のうちお一人は、(これ、書いていいのかどうかわからないので伏字にしますが(笑)、キャリアカウンセリング界の大御所、宮○○り子先生!
そして、先ほど部屋の前に待機していらした係員の方が、いつのまにか私の隣に……。彼女が、ロールプレイの相談者役だったわけです。
■ロールプレイ
驚きつつ早速20分間のロールプレイを指示され、始めてみると、どうやら「派遣社員の女性」のケースらしい。
しかし、事前の情報から感じるイメージとは若干ギャップのあるキャラクター(恐らく、演技というよりはこの方自身のキャラという印象)で、ほとんど自分からは口を開かない、ロールプレイ形式の試験の相手としては、正直一番当たって欲しくないタイプでした。
こちら側が積極的に提案などを行うと、かえって押し付けに見えたり、ラポールをきちんと作れていないような印象を与えてしまうので、当初の目論見からははずれましたが、「傾聴」に時間を取らざるを得ません。
「具体的な展開」については、この後の口頭試問で補うことにして、話を引き出すことを優先した結果、案の定、非常に中途半場なところで時間終了。正直、手ごたえは良くないものでした。
■口頭試問
とにかく、ロールプレイで不十分な部分を挽回しなくてはいけないのですが、こちらは全部で10分程度。短時間で、今回のロールプレイで要求されていた「主訴の特定」「こちら側が捉えた相談者の課題」「目標設定」「戦略」などを、十分抑えていたことをアピールしなければなりません。
質問内容は
●ロールプレイでよかった点、改善したい点
●相談者の主訴とあなたが課題だと感じたこと
●その課題を解決するために考えられる戦略
とごくシンプル。一応、面接官の対応は肯定的なものだったので安心しました。(一部では、圧迫面接もあったらしいので)
CDAや産業カウンセラーのときに聞かれた「この試験に合格したら、どうしたいか」「資格をどのように活かしたいか」などの質問は一切ありませんでしたから、「技能検定」の名前どおり、あくまでもキャリアコンサルティングの「技能」を判定するための質問構成と言えます。
全体的に見て、ロールプレイと口頭試問でプラスマイナスゼロか、もしくはロールプレイでマイナスかな、と思っています。
相談者役の方のせいにするのはシャクなのですが、短時間でこちらの技能をアピールするには、やっぱりちょっと運が悪かったかなあ……。こればっかりは、仕方ありません。
>>全ての試験を終えて……。試験の運用の仕方に、ちょっと「意義アリ!」次ページで、ガイドの「疑問」を聞いてください。