「実技(面接)試験」の試験対策は?
12月に行われた「実技(論述)試験」前に受験票が送られてきた段階で、今回の「実技(面接)試験」(ロールプレイと口頭試問)について、ロールプレイ用の相談内容5ケースの情報が同封されていたことは、前回もお話したとおり。どのケースが出題されるかは当日にならないとわからないため、一応、全てのケースについて大まかな見立てを行い、現時点で考えられる主訴、課題、戦略などを整理しておきました。
少し気になったのが、「面接時間は20分しかない」という設定であること、「時間内に終了しても良い」「具体的展開までつながるような応答をするよう心がけて」という但し書き。
通常、カウンセリング関連で、「ロールプレイ」形式の試験の場合、「短時間で相談者の問題を解決することは難しい」との前提から、ほとんどの時間をラポール(信頼関係)の形成に費やすというのが、王道のパターンなのですが、今回曲者だと思ったのが、この「20分」という時間でした。
私の場合、普段は1件の相談にかける時間は50分~60分間という相談機関での仕事が多いのですが、例えば民間の職業紹介会社などだと、そこまで時間をかけずにキャリアコンサルティングをするケースなども出てきます。
つまり、「20分」である程度の課題を把握し、問題解決の道筋を提示するということも、ケースによっては十分あり得るというわけ。
したがって、今回の試験は「ラポール形成」に主眼を置いて「傾聴」だけしていればいい、というような性質のものではない、ということが予想できるのです。
>>いよいよ試験当日。「キャリア・コンサルティング技能検定2級実技(面接)試験」の詳細は次ページでご紹介します。