働きながらの「PRプランナー資格」勉強法とは?
ガイド:「PRプランナー資格」試験のための勉強について伺いたいのですが、広報と言えば、特にお忙しい部門ですよね?
働きながらの勉強ということで、何か工夫されたことや「ここが大変だった」というエピソードがあれば。
田畑さん:
特に工夫したという点はありませんが、多くの仕事がそうであるように広報という仕事は特に自分の都合でスケジュールを立てにくい職種であるといえるので、通勤時間といったある程度パターン化されて一定の時間を必ず割くことができるタイミングは意識的に活用しました。
忙しい中であっても時間を作って勉強し、かつ成果を上げるのは優秀なPRプランナー(広報パーソン)としての必要条件かも(笑)……。
また、受験申し込みから試験まで少し時間的余裕があるので、早い段階から意識すればそういったちょっとした時間を活用することである程度まとまった勉強時間も確保できるのではないかと思います。
広報という仕事はコミュニケーションが仕事です。
コミュニケーションに関する基礎がしっかりできていれば、とても特殊な専門性が求められているわけではないので多くの方に活躍のチャンスがあるともいえます。
このコミュニケーションこそ、極めていくとなかなか難しいという側面もあるのですが、社会の中で生き、ビジネスを進める基礎体力のようなものですから学ぶ内容も理解に苦しむような難しいものではありません。
業務経験のない方にとっては実感がわかない様な話でも、各課題図書の内容は平易で分かりやすく学びやすいのではないでしょうか。
ガイド:
課題図書があるんですね?実際の勉強内容は、どのようなものなのでしょうか?
田畑さん:
はい。一次試験の前に6~7週間ほどかけて、往復の通勤電車の中で2冊の課題図書を読み、試験範囲を一通り勉強しました。
・『広報・パブリックリレーションズ入門』(猪狩誠也編著・宣伝会議)
・『戦略広報 パブリックリレーションズ実務事典』(電通パブリックリレーションズ編著・電通選書)
特に『広報・パブリックリレーションズ入門』については何度か読み返しましたでしょうか。 一次試験合格後はまず2冊のおさらいをしました。
二次試験では時事問題(科目D)を含む4科目に分かれていて、科目AはCSR、IR、危機管理、企業経営とコミュニケーションが対象範囲です。
私の場合IRは一度勉強していたこと、危機管理、CSRもNTTグループ内で研修等受講していたこともあるので課題図書から1冊のみ、また比較的新しい法律である会社法についておさらい方々課題図書を1冊を読みました。
・『CC(コーポレート・コミュニケーション)戦略の理論と実践-環境・CSR・共生』(猪狩誠也、上野征洋、剣持隆、清水正道、同友館)
・『会社法入門』(神田秀樹・岩波書店)
科目Bは、マーケティング、ブランドマネジメントが対象範囲です。『新版MBAマーケティング』については課題図書ではなかったのですが、マーケティングの定番とも言われていること、私自身が以前もこの書籍で勉強し、慣れていたことから選びました。
・『新版MBAマーケティング』(グロービス・マネジメント・インスティテュート・ダイヤモンド社)
科目Cは、広報・PR実務が対象範囲です。この分野はまさに実務なので私の場合は特にテキスト等は参照しませんでした。
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