2007年新司法試験合格発表!初の3年制コース受験生の結果は?
法科大学院現役教授による、試験考査委員兼務問題が話題となった2007年の新司法試験、その合格者が発表されました。結果は、受験者数4,607人の内、1851人が合格。合格率は、40.18%で前回に比べて8.07ポイント下がった格好です。
今回の試験の目玉は、何と言っても初の「3年制コース修了者」の受験。
3年制コースとは、法学部出身ではない(法学未修者)向けに創設されたもので、これにより社会人から法曹界へのキャリアチェンジの可能性が高まり、昨今の「法科大学院ブーム」のきっかけともなりました。
そこで、気になるのが未修者の合格率ですが、実は厳しい実情が浮き彫りに。法学既修者の合格率が46.03%とだったのに対し、未修者は32.32%と、大きく水をあけられる結果となりました。法学部出身者に限定しない、幅広い人材を確保することを目指す「新司法試験」ではありますが、やはりハードルは決して低くはないようです。
また、受験者を輩出した全68校の内、東京大学のように、合格者数178人を誇る大学院もあれば、1人しかいない大学院もあり、受験者数、合格者数共に、大学院によってかなりのバラつきも。「ブーム」がひと段落した感のある今、それぞれの法科大学院の質が、厳しく問われていくことになりそうですね。
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