講座は?テキストは?その他の要素を徹底比較
「簿記検定」と「FASS」を、その他の要素からも比較してみましょう。■テキスト・試験情報の充実度は?
どちらも、独学での突破の可能性はもちろんありますが、それにはテキスト・参考書や試験情報の充実が不可欠です。
この点、どうしても歴史の長い「簿記検定」が有利。インターネットをはじめとして、過去問など多くの試験情報が提供されていますし、テキスト・参考書の種類も豊富です。
・東京商工会議所:簿記教材紹介
公式・公認の教材以外で、日本商工会議所に過去問題の掲載等利用許可申請のあった教材の一覧。
・日本CFO協会:【FASS】講座や教科書
教科書、対策講座や参考図書の紹介。
■試験対策講座の充実度は?
基本的な知識・スキルである「簿記検定3級」や「FASSレベルC」とは言え独学では不安という場合、また独学で突破するにはかなりの努力が必要となる、更に上のレベルを目指す場合も、どうせなら、かける費用や時間は極力少なく学びたい。そんな方も多いでしょう。
ここでも充実度では、「簿記検定」が一歩リード。多くのビジネススクールで教育訓練給付の対象講座となっているため、制度を利用すれば費用をぐっと抑えることができます。速習コースなど短期間で学べる講座も多いので、期間短縮に役立ちます。
また一般のビジネススクールに比べると、低め(もしくは無料)の価格設定が嬉しい公共職業訓練校や大学の公開講座でも、簿記講座は人気。その分開講している機関も多いので、ぜひチェックしてみましょう。
・教育訓練給付制度[検索システム]
お目当ての「簿記講座」が教育訓練給付の対象か調べることができます。
・公共職業訓練校はこんなにお得!
様々な種類の公共職業訓練校の概要を説明しています。
・大学で人気資格を学ぼう!
簿記講座を開講している大学を紹介しています。
ここでは、やはり歴史、知名度、受験者数などで圧倒する「簿記検定」の優位が明らか。
ただし「FASS」の場合には、企業が自社社員に「業務命令」で受験させるケースも多いので、その際には対策・受検に関するコスト面での心配は必要ないかもしれません。まあ、その分、高スコアへのプレッシャーは加味しなければなりませんが……。
>>「簿記」vs「FASS」の徹底比較。ガイドの「結論」大発表!